2017年 全米オープン

宮里優作2年連続、小平智は初の全米オープン決勝へ

2017/06/17 12:39
ショットもパットも好調。メジャー3試合目で初の決勝進出を決めた小平智

◇海外メジャー第2戦◇全米オープン 2日目(16日)◇エリンヒルズ(ウィスコンシン州)◇7845yd(パー72)

広く澄んだ空から太陽がジリジリと照りつけて、30度近くまで気温が上がった大会2日目。この日3アンダー「69」で回った小平智と、2アンダー「70」で回った宮里優作が、ともに通算2アンダーの24位として、真っ黒に日焼けした顔で決勝ラウンドへ駒を進めた。

小平は「全米オープン」は初出場。メジャー大会は2度の「全英オープン」以来3度目で、初めて予選突破を果たした。「落ち着いてゴルフができている。昔なら、キレて立て直せなかったと思うけど、いまはアンダーに持っていけている。アプローチもパットもショットも全部レベルが上がった」と、手応えを口にした。

「もう少し、スコアを伸ばせたと思う」と余力も感じさせる小平だが、前週木曜日に現地入りし、ペース配分を考えながら調整してきた成果は週末に現れることだろう。「まずは予選通過という目標を達成したので、あすからガンガン攻めていきたい」と気合いを入れた。

2年連続で決勝ラウンドを進出を決めた宮里優作

一方、昨年に続いて2年連続で「全米オープン」の週末に挑む宮里は、昨年の23位や翌年の出場権を得られる10位以内が、ターゲットとなりそうだ。

グリーンが硬くなり、ロングアイアンでピンを攻めるのは日増しに難しくなっている。ティグラウンドが前に出された7番(パー5)でも、「右はちょっと行ったらすぐフェスキューだし、フェードヒッターなので左に出したいけど、左バンカーは(キャリーが)295ydじゃないと越えられない。ちょっと僕らには中途半端だった」と、ティショットを2Iで刻ませられることも、コースの難しさのひとつだ。

それでも「点で攻めていくターゲットゴルフには、セッティングが合っているのかも知れない」と自信も見せる。週末にもう一段、上を目指す。(ウィスコンシン州エリン/今岡涼太)

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