小平智が初の大舞台へ 世界3位から体力温存のススメ
◇海外メジャー第2戦◇全米オープン 事前(14日)◇エリンヒルズ(ウィスコンシン州)◇7741yd(パー72)
一カ月前の最終予選会をトップ通過し、初めて「全米オープン」に挑む小平智。2年前に同い年の薗田峻輔や、年下の川村昌弘がチェンバーズベイで初めてその舞台に立つのをうらやましく眺めていたが、今年はようやく自分の番。「結果を残したい気持ちは強い」と燃えている。
現地入りしたのは先週の木曜日。金曜日から4日連続で9ホールずつをラウンドし、日曜日には、途中から前を回っていたジェイソン・デイ(オーストラリア)に合流して、至福の時間を楽しんだ。
「飛距離も違うけど、マネジメントも違っていた。ティショットで1Wを打ったり、2Iを打ったり・・・。18番では2打目を刻んでいく場所とか、いろいろ試していたので勉強になった」と、世界ランク3位の準備を目の当たりにして、さらに視野が広がった。
加えて、休みなくラウンドしようとしていた小平に、デイは体力を温存することの必要性を説いたという。長い4日間を戦うために、練習日からそんなに毎日ラウンドはしない。その言葉を受け、小平は月曜日に予定していた18ホールを9ホールへと短縮し、火曜日は練習のみで終えた。開幕前日の水曜日は午後からラウンドをスタート。数ホール進んだところで悪天候によるサスペンデットになったのは想定外だったが。
フェアウェイが広く取られたエリンヒルズは、「1Wは得意なので、そこでアドバンテージを取っていきたい」と、小平には好相性と言えそうだ。
「自分があまり海外挑戦できなかったから、応援してくれている」という愛妻の美保さんは今週、仕事の都合で現地には来られないが、もうおみやげは購入済み。準備万端、あとは初日を迎えるだけだ。(ウィスコンシン州エリン/今岡涼太)