2017年 全米オープン

ショット復調の松山英樹「楽しみ」 谷原、宮里らと練習ラウンド

2017/06/14 10:11
谷原秀人、宮里優作、松山英樹にキャディの谷口拓也と進藤大典。みーんな同じ東北福祉大出身

◇海外メジャー第2戦◇全米オープン 事前(13日)◇エリンヒルズ(ウィスコンシン州)◇7741yd(パー72)

開幕を2日後に控えた13日(火)の午後、松山英樹谷原秀人宮里優作の3選手に、2010年の全英覇者ルイ・ウーストハイゼン(南アフリカ)が加わって、9ホールの練習ラウンドが実現した。

東北福祉大の先輩2人もいて和気藹々とした雰囲気のラウンドの中、松山のショットの良さが際立った。1Wを握れば、他の3人よりも10~20ydは距離を稼ぎ、アゲンストの風も苦にしない。だが、「みんなフェアウェイが広いというけど、10番が広いくらいで、あとはあまり広く感じない」と首をひねり、全米オープンならではの難しさに警戒レベルは上げたままだ。

特に注意点として挙げたのは、11番以降のインコース。「ティショットを失敗したらボギーになる」とポイントを絞り込んだ。

前週は、拠点のあるフロリダ州オーランドで過ごしたが、「ずっと雨が降っていて、ほとんど練習できなかった」と苦笑い。「ずっと寝ていました」ととぼけたが、ではリフレッシュできたの?という軽い質問には、「いや、焦りしかないですよ」とぴしゃり。「天気には勝てないので仕方ない」と、気持ちはすでに切り替えているが、メジャー大会を前にした繊細な本心もちらりと垣間見せた。

「体は不安な部分がだいぶなくなって楽しみ」という。この日、フォローの風が吹いた15番(パー4/357yd)では、「(クラブが)振れていると思う」と、1Wで放ったティショットが、ただ1人グリーンへとキャリーした。球は転がってグリーン右下へとこぼれたものの、正確で力強い弾道が青い空に糸を引いた。

「技術的には修正している段階。メモリアルのときよりは良いと思う。優勝を目指したいけど、4日間あるので1日1日が大切。初日から出遅れないようにしっかりと頑張りたい」。貫禄を感じさせる言葉で、頂点を目指す大会への意気込みを語った。(ウィスコンシン州エリン/今岡涼太)

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