池田勇太はタテの距離感を課題に 2ダボで66位
◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 初日(11日)◇TPCソーグラス(フロリダ州)◇7189yd(パー72)
初出場の池田勇太は2つのダブルボギーが響き、「73」とオーバーパーでのスタートとなった。1オーバーで66位タイ。「ショット自体の調子は良いけれど、距離感を合わせられなかった」と、ち密な正確性を求められる世界最高レベルでの戦いを肌で感じた。
出だしの10番から2連続バーディと最高の滑り出しを見せた池田は、折り返しの18番で第1打を左サイドの池に入れてダブルボギー。すぐに後半2番(パー5)でバーディを決めたものの、終盤に手痛いミスが出た。
今大会を前に改造された7番。右に曲げたティショットが深いラフに埋まり、「残りは160ydくらいだったが、“根元”に刺さっていて、無理すればどこに飛ぶか分からなかった」と2打目でレイアップ。続く3打目をグリーンの奥にこぼし、4オン2パットでダブルボギーをたたいた。「刻むまでは良かったが、サードショットがあれでは話にならない」
今週投入した新パター、オデッセイ プロタイプ#5を「ずっと使いたかったパター。フィーリングが出せるモノにめぐり合えた」と高く評価。日本でヘッドが左に向いてしまった7Iは未だ修復できず、「使うときは(狙いから)15ydくらい右を向いて」対応し、この日は事なきを得た。好調を長く維持しているだけに、アイアンショットの距離感に苦しんだことが上位発進を逃した原因とみる。
「ミスはティショットで2、3回。アイアンもほとんどなかった。ただ、結果としてピンにからんでいない。思ったよりもキャリーが出ているし、グリーンが非常に硬かった。1バウンド目がビッグバウンドになった。気温が高いのも(グリーが硬い原因として)あると思う。かなり茶色く見える」
ティショットからターゲットが小さい難コースで、フェアウェイキープ、パーオン率ともに初日は60%を超えた。「もうすこしピンに近いところに寄せられることを考えたい。ショットは悪くないので、その辺のジャッジが大切」と2日目を見据えた。まずは決勝ラウンド進出を確実にし、ビッグトーナメントの週末を迎えたい。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/桂川洋一)