石川遼はチャンスを逃し続けて暗転 バーディなしの134位発進
◇米国男子◇ウェルズファーゴ選手権 初日(4日)◇イーグルポイントGC(ノースカロライナ州)◇7471yd(パー72)
午前組から出た石川遼はバーディなし、4ボギーの「76」と崩れ、4オーバーの134位と大きく出遅れた。中盤以降にスコアを落とし、2戦連続の予選通過に向けて早くも黄色信号が灯った。
インスタートの序盤は、チャンスにつけながらもパットで苦戦した。最初の10番で3mを外すと、12番から2ホール続けて3m強のバーディパットもカップを逸れた。「グリーンに水を撒いたのか、0.5フィートくらいは重くなっていた。最初の数ホールは、ボールが急ブレーキする感じがした」。前日まで練習グリーンで入念にタッチの確認をしてきたが、感覚のズレに惑わされた。
チャンスを活かせないまま、流れは徐々に悪くなった。ショットが右に出始め、ピンチをしのぐ展開に変わる。グリーン右手前にカップが切られた17番。ピン方向へ飛んだ2打目は僅かにグリーン手前にこぼれると、強い下り傾斜を転がって25ydのアプローチを残す。これを寄せきれず、初ボギーを喫した。
グリーン右サイドに池が構える18番(パー5)では、フェアウェイから3Wの2打目を右に押し出し、ウォーターハザードの扱いになるブッシュに入れて2連続ボギーとした。後半の2つのボギーも1Wのティショットが右に出たもの。フェアウェイキープ率は35.71%と低調に終わった。
「(ショットは)最初は良かったけど、途中から右に出るようになった。続かないのには理由がある。体の上下動が激しくなると、回転のタイミングが合わなくなってくる」。
正午過ぎのホールアウト後は、休むことなくドライビングレンジに直行した。「今の自分には練習するしか出来ない」。クラブヘッドの軌道を何度も確認しながら、スイングを繰り返した。苦境の中で活路を見出そうとする練習は、ショートゲームを含めて3時間にも及んだ。(ノースカロライナ州ウィルミントン/林洋平)