2017年 ウェルズファーゴ選手権

メジャー開催による“代替コース”の美しさ 石川遼「予想よりも…」

2017/05/03 11:31
散りばめられたバンカー。石川遼は難コースを攻略できるか

◇米国男子◇ウェルズファーゴ選手権 事前(2日)◇イーグルポイントGC(ノースカロライナ州)◇7471yd(パー72)

4日(木)に開幕する「ウェルズファーゴ選手権」は今年、イーグルポイントGCで行われる。例年の会場であるクエイルホロークラブが8月のメジャー「全米プロゴルフ選手権」を迎えるため、湾岸都市ウィルミントンのコースに変更された。歴史的な街並みが残る当地の18ホールは、フェアウェイはしっかり刈り込まれ、バンカーの整備も充分。見る者に“美しさ”を感じさせる。

2戦ぶりの出場の石川遼も「予想してなかったけど、自分が思っていたより何倍もきれい」と印象を語った。だが、ひとたびラウンドに出ると、そんなイメージは一変した。

両サイドで待ち受ける深くて粘り気のあるラフ。池が絡むエリアも多く戦略性は高い。353ydのパー4は、追い風ならばティショットでグリーン周りまで運べるが、フェアウェイは極端に狭い。右サイドを中心に大小12個も散りばめられたバンカーが選手たちの行く手を阻む。終盤で迎える17番にも10個のバンカーが設置されている。

難コースにも1Wを手に果敢に攻める

「あんまりPGAツアーで経験したことない感じがする。ミュアフィールドビレッジGC(ザ・メモリアルトーナメントの会場)に似ている感じもするけど、かなり難しいと思う」と石川。

極めつけはグリーンの硬さだ。石川が「グリーンはかなり硬く、正直どこにピンが切られても難しい」と言うと、相棒の佐藤賢和キャディも「ここまで硬いグリーンは滅多にない」と続けた。2日(火)の練習ラウンドでは、グリーン周りからのアプローチを集中的に確認した。

傾斜の激しいグリーンへの、ショットの落としどころがカギを握る。「最終的にボールが落ちたところに止まることはない。どうしても転がっていくので。ウェッジで打っても5から10m止まらないこともあり得る」。警戒心を強めて、2日後の開幕に準備を進める。(ノースカロライナ州ウィルミントン/林洋平)

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