“悪魔払い”完了 スピースは大逆転負けのリベンジへ
2017/04/05 09:46
◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前情報(4日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7435yd(パー72)
ジョーダン・スピースは昨年、大会連覇がかかったサンデーバックナインに悪夢を見た。最終日、後続に5打差をつけてハーフターンした後、12番（パー3）でショットを2度クリークに入れて「7」をたたき、単独首位から陥落した。リベンジをかけて今年の大会に臨む。
スピースは昨年12月、オーガスタナショナルでプライベートラウンドを行った。12番では息をのんだが、8Iでのティショットはピンそば4.5mにつき、バーディを決めてガッツポーズを作ったという。頭に思い浮かんだ言葉。「悪魔は追い払った」―――
開幕2日前の4日（火）の練習ラウンドでは、12番でティショットを放った後、観客の方を向いて「1年前もこうやって打てたはずなんだけなあ」とこぼし、周囲を笑わせた。「人生もゴルフもアップダウンがある。悪いプレーが続けて出た試合のひとつに過ぎないんだ」と、精神的に一回り大きくなった様子を見せている。
過去3度の出場で2位、優勝、2位の成績。オーガスタでの平均ストロークは69.92と群を抜いた相性を誇る。「大好きな大会であることははっきりしている。ずっと良いプレーをしてきた。今年は（悪天候で）例年以上に難しいコンディションになるかもしれないが、これまで見せてきたことに自信を持ってやりたい」。悪夢を乗り越えたマスターズチャンピオンは、やっぱり強そうだ。（ジョージア州オーガスタ／桂川洋一）