2017年 バルスパー選手権

石川遼 決勝R進出も「これはプロのゴルフじゃない・・・」

2017/03/11 08:57
「あっ」と思うショットのあとも、冷静に小技で拾った石川遼

◇米国男子◇バルスパー選手権 2日目(10日)◇イニスブルックリゾート&GCカッパーヘッドC(フロリダ州)◇7340yd(パー71)

まだ朝霧の残る7時過ぎに第2Rをスタートした石川遼は2バーディ、4ボギーの「73」。2つスコアを落として通算イーブンパーで後続組の結果を待つと、最後はカットライン上の52位で2戦連続となる予選通過を果たした。

前日乱れたショットは、「昨日より、いい感触を失っているところがある」と、この日は不安定さに拍車が掛かった。前半9ホールでパーオンに成功したのは9番のみ。その間に3つのボギーを叩いたが、唯一パーオンに成功した9番で3mのバーディパットを沈めて、なんとか借金2つで前半を折り返した。

11番(1W)は右サイド、12番(3I)は左サイドと続けてティショットを木に当てたが、ともにパーで切り抜ける。14番(パー5)でも、1Wショットを左ラフへと曲げて、レイアップした2打目も右サイドにある細い松の後ろのラフへ入った。ピンまでは残り135ydのツマ先上がり。「木の右からフックを掛けると、掛からなかったときに右のラフに行くと難しい。風が左からだったし、6Iをすごく短く持って、思い切り左を向いてカットに打った」と、ピン左下6mにつけてバーディとした。

「左に外してもいいという感じで、スタンスは50ydくらい左を向いてカットに打った。思ったよりも右に出たけど、ラフだったし実際は5~10ydくらいしかスライスが掛かっていないと思う。ラッキーでした」と、粘るプレーに幸運も味方した。

16番でガードバンカーから1.2mに寄せたパーパットを外したことを悔やんだが、「それ以外は、無駄というか、もったいない1打がない中でのオーバーパー。なかなか、これ以上いいスコアで回れないような内容だったと思う」と、荒れるショットに苦心しながら、スコアをまとめたラウンドを振り返った。

ホールアウト直後に「これはプロのゴルフじゃないですね」と自虐的に笑ったが、プロは結果がすべてでもある。公傷制度を利用して挑む今季はこれが9戦目。今大会を含む残り12試合で268ポイント(もしくは賞金37万9455ドル)を稼ぐことが、当面のノルマだ。予選2日で終わるのと、残り2日に浮上のチャンスが残されていることは雲泥の差だ。(フロリダ州パームハーバー/今岡涼太)

ショットに苦しむ石川だが、なんとかスコアをまとめて決勝へ

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