ショットが再び迷宮入り 松山英樹、最終戦へ厳しい自己評価
◇米国男子◇ツアー選手権byコカ・コーラ 事前情報(21日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7385yd(パー70)
わずか30人が進出できるプレーオフ最終戦に3年連続で臨む松山英樹。しかし、開幕前日の21日は「総仕上げとして良い成績で終わりたいけれど、そんな状態じゃないので。1日パープレーで回れたら最高かな」と、自らに厳しい言葉ばかりを投げかけた。
深刻ととらえているのは、ショットの不調だ。「ティショットもアイアンも調子は最悪です。真っ直ぐ行かないし、飛ばない」と、イン9ホールをプレーしたこの日もフィニッシュで片手を離すことが多く、1打ごとにフラストレーションのゲージが上がる様子が伝わってくるようだった。
8月下旬のプレーオフ初戦「バークレイズ」では、ショット、パットともに振るわず予選落ち。2週間前のプレーオフ第3戦「BMW選手権」(24位タイ)まで徐々に復調傾向にあったが、「良くなると思ってそのまま練習してきたけれど、良くならなかった」と、特にショットは1週間のオープンウィークを経て再び下降線をたどっている。
とはいえ、開幕前までは不調を訴え、初日に入ると一気にスイッチが切り替わるのが、これまで何回も目にしてきた24歳のパターンでもある。自身も「これまで多々あった」と認めるが、「今週は、その気配も見えない」と勝手が違うようだ。
今週の会場が「気持ち悪いというか、好きじゃない」という苦手コースであることも、松山の気持ちを後退させる。過去2回の出場は22位、12位と優勝争いに絡めておらず、今も攻略の糸口を見つけられていない。
納得の言葉は「ちょっとマシになってきた」というパットに関してのみ。「必死にパーを拾う、粘りのゴルフをしていきます」と険しい4日間への覚悟を胸に、今季のラストゲームに臨む。(ジョージア州アトランタ/塚田達也)