2016年 ザ・バークレイズ

「期待しない」松山英樹は不振を嘆きながらプレーオフ初戦へ

2016/08/25 08:13
調子が悪く…浮かない表情をプロアマ戦で浮かべる松山英樹

米国男子ツアーのフェデックスカッププレーオフ初戦「ザ・バークレイズ」は25日(木)からニューヨーク州のベスページ州立公園ブラックコースで行われる。3年連続のプレーオフ出場となる松山英樹は、開幕前日に最終調整を終えたが、ショット、パットともに調子の悪さを嘆いたままコースを去った。

ティオフを翌日に控えたプロアマ戦でも松山の調子は戻らなかった。前週「ウィンダム選手権」は本調子でないながら3位に入って、レギュラーシーズンを終了。最終日にはショットの復調気配を感じていたが、ニューヨークではいまのところ、肩を落としたままだ。

「(状態が)上を向いていると思ってウィンダムを終わったんですけど…練習をしてみて、ショットが思うようにいっていない。それ(前週)以上にひどいかなと」

前週のセッジフィールドCC(7127yd/パー70)は、ティショットで3W以下のクラブを持つ箇所が7ホール前後あったが、今週の“ベスページ・ブラック”は2009年「全米オープン」の舞台にもなったメジャー仕様のロングコース。アップダウンのある7468yd(パー71)を相手に、パー3を除くほぼ全ホールで1Wが必要となる。

会場内にある看板は一般営業の日もゴルファーに警告。「ブラックコースは、すごく上手なゴルファーにしかオススメできないほど、とてつもなく難しいコースです」

「コースが長い分、セカンドもロングアイアンを使わないといけない。先週とは違い、ミスが大きくなってしまう。コースが変わって、より自分の悪い状態が出ているのかなと思う」とショットへの心配を言葉にして並べた。たとえ調子の悪さを受け入れたとしても、安全策を取らせてくれない難しさがこのコースにはある。

「このコース、安全に行くところがないですもんね…フェアウェイが狭いから。ラフからだとグリーンも小さいから乗せられない。あんまり期待しないで頑張りたい」と話した。

きっかけをつかもうと必死だ。ラウンド後の居残り練習。パット練習を終えたあと、ドライビングレンジでショットに首をかしげ続け、「もう諦めて、やめただけ」とぶっきらぼうに言って、一度は帰路につきかけた。その道すがら、パッティンググリーンにもう一度足を踏み入れる。気付けば再びボールを転がし始めていた。(ニューヨーク州ファミングデール/桂川洋一)

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