本場のリンクスも好相性 海外メジャー初戦の今平周吾が12位発進
スコットランドのロイヤルトゥルーンGCで14日に開幕した「全英オープン」初日、海外メジャー初出場の今平周吾が1イーグル2バーディ、1ボギー「68」(パー71)にまとめ、3アンダーの12位タイ発進。午前中のリーダーボードに名前を載せ続け、「すごい選手たちの中に自分の名前があったので嬉しかった」とはにかんだ。
舞台は、海に隣接する自然の地形をそのまま生かし、樹木が少ないコース全体を海風が吹き抜けるリンクスコース。風との戦いもスコアメークの鍵を握るが、23歳の対応力が光った。「風が回ることがない分、風が吹く方向に(ボールを)出しておけばいい。風に乗せて打つのが好きなんです」と、フォローの風が吹く前半アウトで貯金を築いた。
4番(パー5)では205ydから6Iでフォローの風に乗せ、グリーン手前からランを使ってピン左手前7mへ2オンに成功。2パットでバーディを先行すると、5番(パー3)をボギーとした直後の6番(パー5)で魅せた。残り251yd、3UTで打った2打目を手前1mにピタリとつけるスーパーショット。「それでちょっとラクになった」という会心のイーグルで、リーダーボードを一気に駆け上がった。
日本ツアーでも、リンクス風のコースで行われる大会との相性は抜群だ。今年の「ミズノオープン」(JFE瀬戸内海GC)は2位で終え、15年も5位フィニッシュ。同じく「セガサミーカップ」(ザ・ノースカントリーGC)も今年が3位、15年も2位という、キャリアの中でも突出した成績を収めている。
風の対応も含め、「リンクスは好きですね」とうなずいた今平。開幕前日には「思っていたより距離がないし、頑張れば戦えると思った」と、コースへの第一印象も良好だった。天気が崩れる予報の2日目以降も「ダボを打たないように耐えていければいいかなと思う」。本場のリンクスを、これ以上ない檜舞台とする。(スコットランド・トゥルーン/塚田達也)