2016年 マスターズ

12番パー3で痛恨の『7』 呆然のスピース「しばらく尾を引く」

2016/04/11 12:12
スピースだって、22歳の若者だ(Kevin C. Cox/Getty Images)

「アンビリーバブル(信じられない)」とTVコメンテーターも絶句した。2位に5打差をつけて「マスターズ」のサンデーバックナインに突入したディフェンディングチャンピオンのジョーダン・スピースが、10番、11番と連続ボギーの後に12番(パー3)でよもやの「7」をたたいた。わずか3ホールで6ストロークを失って、首位からあっという間に転がり落ちた。

「残り9ホールで5打のリードがあったので、(10番と11番の)2つのボギーは傷にならないことは知っていた。でも、12番で深呼吸して、自分の打ち出すラインに集中することができなかった」

大会連覇に期待を寄せるパトロン達のため息は、13番で2打目を打とうとしていた松山英樹に仕切り直しをさせたほど。スピースは、ティショットをグリーン手前のレイズクリークに打ち込むと、ドロップ後の残り80ydの3打目も大き過ぎるターフを残して再び水の中へと消えた。

直後の13番、15番でバーディを奪い返したスピースだったが、この日「73」で通算2アンダーの2位に終わった。「12番で集中力を欠いたことが痛かった。ティショットだけでなく、なぜ打ち直しのショットをコントロールできなかったのか。なぜ最悪5で上がれなかったのか。そうしていたら、まだ首位タイでいられたのに」とスピース。

「大きな視点に立つと、今回の件は大きな傷となるだろう。しばらく尾を引くと思う」と振り返り、呆然とした。(ジョージア州オーガスタ/今岡涼太)

2016年 マスターズ