トンネルの出口は見えず 岩田寛は苦悶の10オーバー
2016/04/02 11:03
なにも手がかりをつかめないまま、終わってしまった。テキサス州にあるゴルフクラブ・オブ・ヒューストンで行われた米国男子ツアー「シェルヒューストンオープン」の2日目、岩田寛は1バーディ、5ボギーの「76」で回って通算10オーバーとし、暫定140位でホールアウト。朝の悪天候で中断を挟み、全選手がホールアウトすることはできなかったが、予選通過は絶望的な状況となった。
「全然つかんでいないです」。ショットの不調に悩む岩田だが、今週は何をやってもうまくいかなかった。「何をしたらいいか、全然分からないです…」。今後に向けてのわずかな希望すら得られず、表情も暗く沈んだままだった。
ラストチャンスだった「マスターズ」出場よりも、今週を終えて行われるリシャッフル(ツアーの出場優先権を今年の成績に応じて並び替える)の方が現実的な問題だ。
オープンウィークとなる次週は、いったん日本に帰国して五輪関連の手続きを行うが、再来週の「RBCヘリテージ」はリシャッフル後の順位で出場権が下りてくるか微妙なところ。「出来れば(日本に)帰りたくない…」と、後ろ髪は引かれたままだ。(テキサス州ヒューストン/今岡涼太)