2016年 ザ・ホンダクラシック

直近2年は棄権&欠場 松山英樹は省エネ調整でフロリダ初戦へ

2016/02/25 07:55
開幕前日に終盤の難関“ベア・トラップ”の16番で第2打を放つ松山英樹

米国男子ツアー「ザ・ホンダクラシック」は25日(木)、フロリダ州のPGAナショナルで開幕する。前週の「ノーザントラストオープン」で西海岸シリーズを終え、連戦の舞台は東海岸へ。松山英樹は昨年までの直近2年は、このフロリダスイングの初戦にアクシデントがあったが、シーズン2勝目を狙う今季は元気にプレーする。

松山が今週、試合前の会場に姿を見せたのは開幕前日の24日(水)だけ。「きのう(23日)はゆっくりしていました。コースは知っているので、体調を整えることが大事だと思った。前週はじめの風邪の影響?それは関係なくて、もう良くなっている」と、今後のコンディションを考え、事前ラウンドはこの日のプロアマ戦にとどめた。

本格参戦を開始した一昨年大会は左手首痛で2日目のスタート前に棄権。昨年は体調面から開幕週になってエントリーを急きょ取り消した。2年間で練習ラウンドは何度もこなしているが、正式に刻んだスコアは2014年の初日の「70」だけ。“3度目の正直”で、4日間を戦い抜くつもりだ。

試合前の恒例行事、ツアー公式サイトの優勝予想では8位。調子の自己分析は「きょう回った感じでは、ショット、アプローチ、パターともにイマイチ」と芳しくない。

東海岸特有のバミューダ芝は、順目と逆目で対処の仕方が大きく変わる。それに加え「ラフはバミューダばかりではなくなっている」と松山。上空を吹き抜ける猛烈な風、数多くのウォーターハザードは健在で、ショット毎の判断力が攻略のポイントになりうる。

プロアマ戦で元メジャーリーガーのマイク・ピアザ氏とプレー。かつて野茂英雄投手とバッテリーを組んだ名捕手とは日本語でもコミュニケーションをとった

あす25日に24歳になる。「特別なものはないです。みんな1日1日、年を重ねている。その1日という感じ…」。年に1度の誕生日である1日も、彼にとってはいまのところ“大会初日”という意味合いのほうが大きそうだ。(フロリダ州パームビーチガーデンズ/桂川洋一)

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