岩田寛、優勝争いで得た“気付き”「自分で自分を責めすぎていた」
「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」で優勝争いの末に4位に入った岩田寛は、“前週トップ10入り”の資格で、今週開催される「ノーザントラストオープン」のフィールドに滑り込んだ。今大会は初出場。カリフォルニア州ロサンゼルス郊外にあるリビエラCCを回るのも、初めての体験だ。
強い陽射しがジリジリと照りつける中、開幕2日前の16日(火)は午前10時から18ホールをラウンド。途中、コースチェックに来た松山英樹のキャディ・進藤大典氏も数ホールをともに歩いた。松山は過去2年連続で出場しており、切られる可能性のあるピンポジションやティショットで使うクラブなど、有益な情報を共有した。
「グリーンが硬いし、傾斜も強いところがある。あまり(グリーン面が)受けていないところもあるし、頭を使いながら…という感じ」とマネジメントの重要性を語った岩田。フェアウェイとラフには葉が硬いキクユ芝が使われているが、芝の印象を問われると、「緑色」とただひと言。「ラフは、ライの見極めとかがちょっと難しいかもしれない」と付け加えたが、独特の岩田ワールドは健在だ。
ペブルビーチでのフィル・ミケルソンとの最終組で、岩田は学んだことがあるという。「ミケルソンはアプローチが凄くうまいイメージだったけど、ほとんどミスしている感じだった。100yd以内からダフったり…。でも、気にしていなかった。自分は自分をちょっと責めすぎていたのかなと思った」という。「(その経験を)今後にいかさないといけない。出来るかは分からないけど」。
今週はエースキャディの新岡隆三郎氏が一時帰国しており、マネージャー業をこなす乾芽衣氏がキャディを務める。乾氏は昨年11月に開催された国内男子ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」での片山晋呉の優勝キャディ。アメリカでは洗濯、料理、通訳もこなすが、今週は本業に気合い充分。岩田も「不安はない」とうなずいた。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/今岡涼太)