2016年 ソニーオープンinハワイ

「やったりました!」米国ツアーデビューの片岡大育が20位発進

2016/01/15 14:30
初日「66」をマーク。上々の米ツアーデビューを飾った片岡大育

米国男子ツアー初出場の片岡大育が、7人がエントリーした日本勢の最上位に名前を載せた。ハワイ州のワイアラエCCで開幕した「ソニーオープンinハワイ」初日を1イーグル4バーディ、2ボギー「66」とし、谷原秀人と並ぶ4アンダー20位発進。「やったりました! パターがすごく良かったので、やりやすかった」と充実のラウンドを振り返った。

「ラインが良く読めたし、タッチも合っていた」というグリーン上で、序盤から流れを築いた。前半2番から3m、2.5m、6mと決めて3連続バーディとすると、2オンに成功した506ydの9番(パー5)では5mを沈め、米国ツアー初イーグルも記録。「あれは嬉しかったですね」と表情をほころばせた。

昨季の終盤からパットに悩みを抱えていたというが、このオフにコーチと取り組んだストロークの修正が奏功。インパクトで上から入り気味だったパター軌道をフラットに矯正し、「転がりが良くなった」という。

過去にはアジアンツアーを主戦場にするなど海外ツアーの経験豊かな片岡だが、「自分がすごく小さく感じるし、いろいろな壁を感じる」と、初めてのPGAツアーに抱く印象は別格だ。そんな屈強な選手がそろうフィールドでも、背伸びをすることなく、持ち味であるショットとパットの精度で高スコアを築いた。「自分のプレーができれば、そこそこ良い成績は出せると思っていた」という自負を、まずは初日に体現してみせた。

ウエア契約を変え、気持ちも新たに迎えたシーズンでもある。この2年間は海外アパレルの『J.リンドバーグ』を着用していたが、クラブ契約を結ぶブリヂストンスポーツ社のアパレルブランド『Paradiso』(パラディーゾ)に切り替え、クラブを含めた総合契約プロとなった。今週の開幕を前に「ウエアもアピールしてきたい」と話していた片岡にとって、常夏の島は恰好の舞台となりそうだ。(ハワイ州ホノルル/塚田達也)

2016年 ソニーオープンinハワイ