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22歳のジャスティン・トーマス「もっと早く勝てると思っていた」

マレーシアにあるクアラルンプールG&CCで行われた米国男子ツアーの2015-16年シーズン第3戦「CIMBクラシック」を制したのは22歳のジャスティン・トーマス。首位タイから出た最終日に「66」とスコアを伸ばして、通算26アンダーでツアー初優勝を達成した。

通算26アンダーは2011年にボ・バン・ペルトが記録した通算23アンダーを更新する大会史上最多アンダーパー記録。初優勝に花を添えた。

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勝負の山場となったのは14番。それまで、1イーグル、3バーディと順調にスコアを伸ばしてきたトーマスは、2打目をグリーン手前の池に入れた。「少し左足下がりのライから残り114yd。バーディを獲って、さらに差をひろげる良いチャンスだったから、信じられなかった」とダブルボギーを叩いて後退した。しかし「僕ができることといったら、笑うことくらいしかなかったよ」と、実際に笑い飛ばして、続く15番から3連続バーディを奪う鮮やかな逆転劇。後続から1打抜け出した。

米国男子ツアーは開幕戦の「フライズドットコムオープン」を23歳のエミリアーノ・グリージョ(アルゼンチン)が制し、続く「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」も23歳のスマイリー・カウフマンが優勝した。昨シーズン最終戦のジョーダン・スピースを含めると、米ツアーでは4戦続けて24歳未満の選手が優勝を飾っている。

「(グリージョ、カウフマンの)2人とも自分の友達なんだ」とトーマスはいう。「ジュニアの頃から大学生になっても、いつも一緒に戦ってきた。彼らが勝つのを見るのは、ちょっとした刺激になるね」。トーマスはジョーダン・スピースと同じ1993年生まれ。さらなる刺激には事欠かない。

「正直いうと、もっと早く勝てると思っていた」と、トーマスはプロ39試合目での勝利にも驚きは見せなかった。「いつも自分には高い期待を持っているし、昨年は勝ってもおかしくない試合もあった。もちろん、勝つことが簡単じゃないことは知っているけど、しっかりと準備をすれば、チャンスをつかめると思っているよ」。気がつけば、PGAツアーも世代交代が加速度的に進んでいる。(マレーシア・クアラルンプール/今岡涼太)

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