2015年 CIMBクラシック

松山英樹は急造キャディで参戦 「学生のときに戻ればいい」

2015/10/28 16:57
エースキャディが不在の松山英樹。調子の上がりつつあるショットを生かせるか?

明日29日(木)に開幕する米国男子ツアー2015-16年シーズン第3戦「CIMBクラシック」に出場する松山英樹が、大会前日のプロアマ戦に参加。前週は日本で休みを取り、リラックスした表情でクアラルンプールG&CCの18ホールをラウンドした。

「ちょっと疲れていたので、寝て、起きて、メシ食ってという感じで。特になにもしていない」と日本での一週間を振り返った。「こっちに来て練習を始めて、良い感覚も増えて来ている」というが、この日はショット後に顔をしかめる場面も散見された。

「昨日は良かったけど、今日は良くない。なんでかな?と思うけど、日々の調子もあるので、しっかりと明日、良い日が来るように準備したい」。2週間前のショットの手応えを裏付けるかのように、軽度の乱れを深刻には受け止めなかった。

今大会には過去2年続けて出場し、21位タイ(2014年)と25位タイ(2013年)。「暑いし、狭いし、グリーンが遅いし…」と、コースの印象は決して良くはないが、「そんなに悪い状態じゃないので、優勝を目指したい」と意気込みはいつも通り。「でも、最初からそう言っているときは、あまり良くないからね」と、苦笑いで付け足した。

今週は急造キャディで参戦!練習ラウンドを行った松山英樹

「すべてが大事になると思うけど、ティショットとパターを含めたグリーン回り」を今週のポイントに挙げた。ティショットでフェアウェイキープができればバーディチャンスが増える一方、狭いフェアウェイに置き続けるのは難しい。パーオンを逃したときは、ショートゲームがスコアメークのポイントとなってくる。

今週はエースキャディの進藤大典氏が休みのため、契約メーカー担当者がキャディバッグを担ぐ予定となっている。「疲れていると思うし、この暑さの中でやったら、また来週やるのはしんどいと思った。たまには休みも必要でしょう」と進藤氏を気遣ってのことだ。

その一方で、急造キャディに多くを求めることは困難だ。「学生のときの感じに戻ればいい。プロになって2年ちょっとだし、そんなすぐには忘れない。やることが少しだけ増えるけど、別になにが変わるということはない」と、松山は気骨を見せた。(マレーシア・クアラルンプール/今岡涼太)

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