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2015年 全英オープン
期間:07/16〜07/19 場所:セントアンドリュース(オールドコース)(スコットランド)

不運は先払い?小田孔明らホンマに長い旅路

5年ぶりの“ゴルフの聖地”は想定以上に遠かった。

海外メジャー第3戦「全英オープン」には米国を主戦場とする松山英樹のほか、日本ツアーから7人が出場する。昨年の賞金ランキング上位2位の資格で参戦する小田孔明は、スコットランドに入る際、相次ぐアクシデントに見舞われた。

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前週の国内男子ツアー「ミュゼプラチナムオープンゴルフトーナメント」を6位で終えた小田は当初、13日(月)の夕方にはセントアンドリュースに入る予定だった。ところが同日昼、経由地の英国ヒースロー空港で、乗り換え時間に余裕がなく、小田はスタッフもろとも、キャディバッグが積まれたエジンバラ行きの飛行機に乗り遅れた。

空港カウンターですぐに別の便を予約したが、ターミナル間を散々たらい回しにされた挙句、結局翌14日(火)の早朝便で向かうことに。ヒースロー空港近隣での宿泊を余儀なくされ、全員分のホテル代を臨時出費(約18万円)する羽目に。「重い荷物を持ってターミナルを2往復した。タクシーで2万円くらい使った。“NO!”って言われてばかり…」。

ちなみに、高山忠洋も12日(土)にキャディバッグが遅れて到着し、最初の練習ラウンドを1日持ち越し。ウェイティング3番手から出場権が繰り下がった岩田寛は、予定より1時間40分余計にかかる旅路となった上、クラブの到着はさらに遅れ、深夜に届くアクシデントに見舞われた。3人とも本間ゴルフと契約する実力派プロ。“厄払い”は試合に前に済ませたと考え、スッキリとメジャーを迎えたいところだ。

日本の賞金王として期待がかかる小田は、セントアンドリュースでの全英出場は2010年に続く2度目。「5年前は感動して試合中にも感極まって涙が流れたからね」と言うが、今回は18番ホールのスウィルカン・ブリッジで堂々とポーズをとった。「5年前はパターイップスにかかっていた頃。グリーンに行くのも嫌だった。だから5年前に比べたらいい。ショットもだいぶ思い通りの球が打てている」。移動で積み重なったうっ憤は、コースで晴らす。(スコットランド・セントアンドリュース/桂川洋一)

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