2015年 ザ・グリーンブライアークラシック

アマ優勝から7年。D.リーが米ツアー初勝利後に明かした願い

2015/07/06 11:01
米ツアー初勝利を決めるウィニングパットをダニー・リーは確信を持って見送った(Darren Carroll/Getty Images)

ウェストバージニア州にあるオールドホワイトTPCで行われた「ザ・グリーンブライアークラシック」でPGAツアー初優勝を飾ったダニー・リー(ニュージーランド)。4人が進出したプレーオフ2ホール目で、デービッド・ハーンロバート・ストレブ、ケビン・キスナーは1ホール目で敗退)を退けた。

2008年に当時史上最年少の18歳で全米アマを制覇して、世界アマチュアランキング1位に上り詰めた。翌09年にはアマチュアながら、欧州ツアーの「ジョニーウォーカークラシック」(1打差2位に藤田寛之)を制し、これまた欧州ツアーの史上最年少優勝を達成し、プロ転向。だが、その後は順風満帆というわけにはいかなった。

米ツアーに参戦し、スイング改造にも手を付けた12年は、「いろんなことを考えすぎて、どうやって球を打てばいいのか分からなかった」という状態。「それにパットもひどかった」とシード権を失った。

そんなときに支えてくれたのは、リーの両親だったという。「いつも勇気を与えてくれたし、どれだけ悪いプレーをしても、何度も何度も挑戦する強さをくれた」と感謝の言葉を口にした。

今週はグリーンの読みが的確で、「グリーンのどこに載せても、パットを決められる気がした」という。プレーオフ1ホール目も5mほどのバーディパットをねじ込み、会心の勝利につなげた。

今大会には3度目の出場。豪華ホテルを中心とした、ここグリーンブライアーリゾートを「毎年、好きになっていく」とリーはいう。「ただ1つの願いは、彼女がいたら…部屋で寂しくないんだけどね(笑)」。

韓国・仁川に生まれ、ゴルフに向き合い続けたエリートも今月24日には25歳の誕生日。優勝会見の最後に切実な思いを打ち明け、報道陣の笑いを誘った。(ウェストバージニア州ホワイトサルファースプリング/今岡涼太)

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