2015年 ザ・グリーンブライアークラシック

シーズンは残り7週…遼「今はなにも考えていない」

2015/07/06 08:20
4日間を戦い終え「今は楽しい」と、高いモチベーションを見せた石川遼

最終組がティオフする約2時間前に、石川遼は18番へと戻ってきた。ウェストバージニア州にあるオールドホワイトTPCで行われた米国男子ツアー「ザ・グリーンブライアークラシック」の最終日、75位から出た石川は3バーディ、3ボギーの「70」(パー70)で通算イーブンパーのまま。4位発進の初日から、最終的には76位で一週間の戦いを終えた。

「正直、今日は出来過ぎだと思う」というティショットでは、フェアウェイを外したのは14ホール中2ホールだけ。それも、大きなトラブルのないラフに入れただけで、「1Wで収穫のあった一週間。来週につながる」とうなずいた。

もう一点、スコア以上に手応えを感じたのは、フェードとドローの打ち分けだ。「今までは、手首を使って小手先で曲げていたので距離感が安定しなかった。それが、体で打てるようになってきた分、曲がり幅と距離感をコントロールできるようになった」と、自信を深めた。

「全米オープン予選」直前に始めたスイングリズムの変更は、「一ヶ月後くらいには馴染んでくるかなと思っていたけど、思ったより早い」と、想定よりも順調に進んでいる。「でも、スコアは手応えだけで良くなるものではない」という現実もまた、受け止めている。

気がつけば、もう7月。レギュラーシーズンも残り7週で、その中には石川が出場権を持たないメジャー大会も含まれている。最新のフェデックスカップランキングはシード圏外の135位。それでも、石川に動揺は見られない。

「どうなるかは分からないけど、ウェブドットコムファイナルズには出られそう。そうなったらそこで頑張るしかないし、今はなにも考えていない。ウィンダムが終わったときに、そこで初めて考えればいい」

むしろ、背中を押してくれるものが体の中からわき出ている。「モチベーションは、未来が暗ければ暗いほど上がらないものだと思うけど、今はまた来週頑張ろう、楽しみだなってものがある。それを信じてやるしかない」。また来週も、長い旅は続いていく。(ウェストバージニア州ホワイトサルファースプリング/今岡涼太)

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