初メジャーの川村昌弘「インドオープンの方が緊張した(笑)」
ワシントン州にあるチェンバーズベイで開幕した第115回「全米オープン」で、自身初メジャーに挑む川村昌弘。大会初日は3バーディ、3ボギーのイーブンパーで26位発進を決め、「相当いい」と笑顔を見せた。
初日を迎えるまでに計3.5ラウンドをこなしてきたが、「ハーフですらパープレーで回ったことがない。ベストスコア更新です」と、メジャー初ラウンドであっさりと自己ベストを叩きだした。「短いのを外したりはしているけど、パターが良く入ってくれた」と、フィールド平均を下回る31パットを、好スコアの要因とした。
「初メジャーだけど、あまり緊張せずにできた。ギャラリーが多いのは、めちゃくちゃ気持ち良かった」と、初の大舞台にも気負いはない。「インドオープンの方が緊張した。スタートのティショットが狭いので(笑)」。今年2月に出場したアジアンツアーの「ヒーローインディアンオープン」を引き合いに出した川村にしてみれば、どちらも同じナショナルオープンというくくりになる。
次週25日(木)にようやく22歳になる川村だが、これまで訪れた国も22カ国。アジアンツアーや欧州ツアーに組み込まれる試合は、多くがその国のナショナルオープンになっている。「インド、マレーシア、フィリピン、モーリシャス、インドネシア…」。付け加えれば、日本と米国。「この試合も、色々あるナショナルオープンの1つと思ってやっている」。これまで経験してきたナショナルオープンは数多いのだ。
「全米オープンはギャラリーが多くてスタンドも大きい。エンターテイメント性が高い」と評価する一方で、「全米オープンで言うのもなんですけど…」と声を落とし、「これまでで一番難しいと思ったのは、(フィリピンオープンが開催される)ワクワクG&CCの8番(パー3)。チェンバーズベイのどのホールよりも難しいです」と教えてくれた。
世界の話題になると止まらない。「インドオープンは勝つまで出たいんです」と笑う川村にとっては、「全米オープン」もメジャーの重みもどこ吹く風だ。(ワシントン州ユニバーシティプレイス/今岡涼太)