2015年 AT&T バイロン・ネルソン選手権

記録的豪雨でパー4をパー3に変更 ホールインワンも

2015/05/30 14:13
104ydに短縮された急造の14番ティグラウンドからショットを放つハンター・メイハン(Scott Halleran/Getty Images)

テキサス州アービングで行われている米国男子「AT&T バイロン・ネルソン選手権」は、28日夜からの豪雨の影響で、29日の第2ラウンドを本来の7166yd(パー70)から「6864yd(パー69)」に変更して行った。406ydのパー4だった14番ホールのフェアウェイの状況が悪化し、改善の見通しが立たなかったことから、104ydのパー3に急遽変更した。

28日夜に降った雨は、ダラス郊外にある同地の5月の降水量(1日)としては過去最高となる114ミリを記録。大会は29日早朝から、第2ラウンドのスタートのため、水浸しになったコース状況の改善を図ったが、14番ホールは川からあふれた泥がフェアウェイの中ほどに堆積し、11番のティグラウンド脇の売店から流されてきたビールケースなどもティグラウンドなどに散乱したため、改善の見通しが立たなかった。

米国男子ツアーで大会中に、パー4からパー3への変更を余儀なくされたのは、同様に豪雨に襲われた2005年「WGC アクセンチュアマッチプレー選手権」(カリフォルニア州・ラコスタリゾート&スパ)以来で、10年ぶりの珍事となった。

グリーン手前に川が流れる14番は、第1ラウンドの平均スコアが4.282で初日は最難関ホールだったが、ほとんどの選手がウェッジを利用するパー3ホールとなった。また、14番以外にも、6番ホールでティグラウンドを30ヤード移動し、11番ホールでもティ位置を見直し、約3時間半遅れで第2ラウンドのスタートにこぎつけた。

結局、第2ラウンドは約30人の選手がホールアウトできず日没サスペンデッドに。パー3となった14番では、ゲーリー・ウッドランドがホールインワンを記録した。

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