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2015年 RBCヘリテージ
期間:04/16〜04/19 場所:ハーバータウンGL(サウスカロライナ州)

トム・ワトソン「マキロイとスピースの時代に」

65歳のトム・ワトソンが米国男子ツアー「RBCヘリテージ」で決勝ラウンド進出を果たした。1オーバーの55位タイから出た2日目に「70」をマーク。通算イーブンパーの67位タイ、カットラインギリギリで予選を通過し週末の2日間を戦う。

通算1オーバーで最終18番を迎えたワトソン。「予選を通るためには絶対にバーディを獲らなくちゃいけないと分かっていた」という思いは、スーパーショットにつながった。フェアウェイから残り155yd、8Iでグリーン手前に切られたカップを果敢に攻めた第2打はピンそば1mにピタリ。大西洋に停泊する客船と、灯台がシンボルのハーバータウンGL。昨年7月の「全英オープン」以来となる予選通過にスタンドは総立ちになった。

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ツアーにおける史上最年長予選通過記録は1979年「ウェストチェスタークラシック(現在のザ・バークレイズ)」でサム・スニードが達成した67歳2カ月21日。更新にはまだ及ばないが、「ここ(インタビューエリア)に週末も戻って来られたらいいね。私みたいな老いぼれには素晴らしいことだよ」と元気いっぱいだ。

「若い子たちと一緒にプレーするのは楽しい」と話したワトソンはこの日、世界ランク1位のロリー・マキロイ(北アイルランド)、そして前週「マスターズ」を制して同2位に浮上したジョーダン・スピースについて言及した。25歳以下の選手がトップ2を占めるのは、ランキング制度が始まってから初めてのこと。「ロリーはもう何度もメジャーで勝って今のポジションを勝ち得た。ジョーダンはまだひとつ目だからね」と、現時点での2人の“差”を語ったが、新たな時代の波を実感している。

「ジャック(ニクラス)がずいぶん昔、タイガー(ウッズ)について、彼が本当のベストプレーヤーになれるかどうか話していたことがある。ツアーを戦う人生で、タイガーを変えるものは“3つ”あると。それは家族、ケガ、そして(勝利への)欲望だ」。

一時代を築いたタイガー・ウッズは2008年「全米オープン」を最後にメジャー優勝から遠ざかり、プライベートでも不倫問題を発端に離婚。ヒザ、腰などの故障にも悩まされ続けてきた。「そう考えると、今はジョーダンとロリーの時代になりつつあると言えるだろう」とワトソン。

「ロリーはオーガスタで(最終日に)66をマークした。彼は来年のマスターズで勝つだろう。ジョーダンはこれから何年もロリーと(欧米選抜対抗戦)ライダーカップで競り合うはず。素晴らしいショーになる」と、次世代のライバル関係に期待した。(サウスカロライナ州ヒルトンヘッドアイランド/桂川洋一)

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