2015年 RBCヘリテージ

シーズン後半戦へ石川遼「まずはシード権確保を」

2015/04/16 07:55
ヒルトンヘッドアイランドの灯台が見える18番ホール。石川遼は大会に3年連続で出場する

米国男子ツアーの「RBCヘリテージ」は16日(木)からサウスカロライナ州のハーバータウンGLで開催される。日本勢でただひとり出場する石川遼は開幕前日に午後からプロアマ戦に出場。雷雲接近により10ホールだけのプレーで打ち切りとなったが、事前調整を終えた。

メジャー出場権がない現状で、石川がシーズンで「ここは最も好きなコースのひとつ」と話す会場で行われるトーナメント。大西洋を望むシーサイドコースだが、多くのホールの趣は、背の高い木々が立ち並ぶ林間コースだ。両サイドからせり出している樹木が、長い年月をかけて空中のハザードを作り出し、狭いフェアウェイの中でも、グリーンを狙えるポジションはさらに限定されている。

木より高くボールを打ち出すと、上空を吹き抜ける海風にあおられることから、石川は13日(月)からの練習ラウンドやドライビングレンジで、ティアップした4Wの低弾道ショットの練習を繰り返した。

「フェアウェイに行かなくても、グリーンを狙えるところに置いてパーを取っていくことが、ここでは大事。パーオンをして2パットでパーを拾っていくなら、焦りにつながらないコース。ショットを落ち着いてやって、パーオンをしていく。その中で4回、5回とチャンスを決めていきたい」。

過去2回の出場で、一昨年は最終日に「80」と崩れて48位、昨年は「77」を叩いた初日から巻き返して18位。「毎年勝っている人がロングヒッターというわけではない。選手によって攻め方のプランが違う。ショットで運ぶ力が試される」と毎ショット、神経を使って戦うつもりだ。

レギュラーシーズンは後半戦に突入。フェデックスカップランキングで134位と低迷している。「残り半分ですけど、しっかり信念を持っていきたい。シードのボーダーラインは毎年クリアをしたいし、しなくてはいけないところ。まずは(翌年のシード獲得圏)125位を確定させることを最初に目指したい。それを目指しつつ優勝争いができれば」と、現状を受け入れながらティオフする。(サウスカロライナ州ヒルトンヘッドアイランド/桂川洋一)

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