石川遼は新FW投入か ホームコース攻略へ準備着々
米国男子ツアー「アーノルド・パーマーインビテーショナル」に7年連続で出場する石川遼は17日(火)、大会初参戦の松山英樹とともに午前8時30分からイン9ホールの練習ラウンドを行った。
2013年に大会コースの近くに家を購入し、昨年は「この大会以外でも10回くらい回った」という慣れ親しんだコース。「現時点でグリーンがすごく重い。状態としてはこの7年で一番悪い感じがするし、そこが少し心配」と、例年とは異なる仕上がり不良のグリーンに不安をのぞかせた。
コースは今年の大会に向けて、フェアウェイを一部拡張したほか、木を部分的に伐採するなど細かな改造を加えているが、「ほとんど分からなかった」とグリーンまでの攻略ルートは例年通りの感覚だ。左右のドッグレッグホールが数多く混在するベイヒル。まずは、正確な方向性と距離感が求められるティショットをスコアメイクのカギに挙げた。
「多少はドライバーを持たないホールもあると思うけど、そのときのピンポジションをしっかりと見て、セカンドの距離を考えながらティショットを打たないといけない」
パー3も2番(231yd)、17番(221yd)は距離があり、ティグラウンドでは難しいクラブ選択を迫られる。この日の練習ラウンドでは、最新モデル「XR PRO フェアウェイウッド」の6W(ロフト18度)をキャディバッグに入れていた。
飛距離は前週までのUT(20度)とほぼ同じというが、「スピン量が多い分ボールを止めやすい」と、ピンを狙う1打にも期待も寄せる。4Wも「2年くらい使っていた」という「X HOT PRO フェアウェイウッド」から、6Wと同じ最新モデルへの変更(ロフト16度)をほぼ固めた。
昨年は大会自己ベストの8位タイに入った。熟知しているからこそ万全な備えを整えられるホームコースの利を活かし、今年も上位フィニッシュを狙う。(フロリダ州オーランド/塚田達也)