2015年 バルスパー選手権

世界6位浮上のスピース ターゲットにマキロイの名前

2015/03/16 11:23
世界6位に浮上したJ.スピース。その視線の先に見据えるものは…

米国男子ツアー「バルスパー選手権」最終日。21歳のジョーダン・スピースが3ホールに渡るプレーオフを制し、2013年「ジョンディアクラシック」に続くツアー通算2勝目を手中に収めた。

ともに通算10アンダーの首位タイで終えたパトリック・リードショーン・オヘアーと臨んだプレーオフは、ツアーでも有数の難度で知られる上がり3ホール“スネークピット”が舞台。18番→16番とパーを分け合い、迎えた17番で勝負強さを見せつけた。正規の4ラウンドでは一度もバーディが奪えなかったパー3で、ピン左8.5mからねじ込んでのバーディ決着。振り返れば、13年も三つ巴のプレーオフを制しての初優勝だった。

21歳7カ月19日での今大会優勝は、プレーオフで破ったオヘアーの最年少記録(25歳6カ月28日/08年)を更新するもの。さらに、22歳の誕生日を迎える前にしたツアーでの複数回優勝は、タイガー・ウッズセルヒオ・ガルシアロバート・ガメスに次いで4人目となる年少記録だった。

「(他の3人は)タイガーやセルヒオたちだよね。とても素晴らしいことだと思う。僕の名前がツアーの歴史に残ることはすごくクールなことだよ」。偉大な先達と同じ道を歩みつつあることを素直に喜びながらも、「でもね…」と続けたスピース。その視線の先にあるのは、世界ランクトップに君臨する1人の男だった。

「目下のところ、僕がフォーカスしているのは世界ナンバーワンのロリー・マキロイさ。みんなが彼の背中を追っている。僕たちの究極的なゴールは、世界のベストプレーヤーになることだからね」。

今週の優勝により、10位だったスピースの世界ランクは自身最高を更新する6位に浮上。今季のメジャー初戦「マスターズ」まで早くも1カ月を切った。世界ランクの変動も激しさを増す春本番を前に、野望の実現に向けた助走の第1歩を力強く踏み出した。(フロリダ州タンパ/塚田達也)

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