2015年 バルスパー選手権

昔は“キライ” 今は・・・ 石川遼を振り向かせた難コース

2015/03/12 09:15
今年で7年連続の出場。石川遼にとっては成長の跡を試す舞台にもなる

米国男子ツアー「バルスパー選手権」に7年連続で出場する石川遼は、開幕前日の11日(水)はプロアマラウンドに出場。午後2時10分から今週初めてとなるコースチェックを行い、同7時ごろに18ホールのプレーを終えた。

コースで初めて試した最新ドライバー「キャロウェイゴルフ XR PRO ドライバー」は「すごく良い」と上々の評価。時おり左右のラフに曲げるシーンもあり、ホールアウト後は日没間際のドライビングレンジに直行してドライバーを握ったが、わずか7球を打って「OK」と声にした。スイングとアドレスの向きの再確認だったという。「明日も使います」と、初日からの投入を明言した。

米国ツアー初の決勝ラウンド進出を果たした2009年以降、4年連続で予選落ちを喫していた苦手コース。それでも「去年、来たときに景色が違って見えた」という14年は、64位で辛くも進んだ決勝ラウンドで、最終日に「68」(パー71)と躍動。25位タイに浮上して4日間を終えた。

総距離7340yd(パー71)のコースは、全体的にフェアウェイが狭く絞られ、左右に林が迫る林間コース。ティショットではさまざまクラブの選択を迫られ、ラフも深くて粘りが強い。「ティショットからグリーンまで、偏りなく試される」と石川はいう。

「ちょっと曲がったら林に入るし、どちらかといえば嫌いだった」というコースも、米ツアーでの経験を重ね、多くのコースを知ることで「最初の3、4年は分からなかったけれど、すごく奥深くて、やりがいがあるコースだと気づいた」と、この7年を懐古。自身の成長とともに、今では石川の挑戦意欲を刺激する「お気に入りのコースの1つ」に加わった。

今年のポイントは、やはり課題に挙げているティショット。「フェアウェイに打てれば、そこからは自分が得意なところで勝負ができる」。新しい相棒とともに、今年もチャレンジングなコースセッティングとの対峙が始まる。

石川遼は明日の初日、12時50分にジェイソン・ボーンジェイソン・コクラックと同組で1番ティからスタートを切る。(フロリダ州タンパ/塚田達也)

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