2015年 ザ・ホンダクラシック

石川遼「もったいない」 5試合ぶり予選通過に黄信号

2015/02/27 08:48
後半は険しい表情が続いた石川遼。5試合連続予選落ちを阻止できるか

4試合続けて予選落ち中の石川遼が、早くも窮地に追い込まれた。日中を通して強風に見舞われた米国男子ツアー「ザ・ホンダクラシック」初日。トップの午前6時45分にスタートした第1ラウンドを2バーディ、4ボギー、1ダブルボギー「74」(パー70)とし、首位と9打差の4オーバー102位タイと出遅れた。

予選落ちに終わっていた過去2年と同じ、初日インスタート。いずれもスコアを崩していた前半9ホールは、「良い感じでゴルフができていた」と粘りが光った。

500ydを超す10番パー4をボギーとするが、続く11番で早くも挽回。右セミラフから160ydの2打目は「アゲンストの風を25yd読んで」6Iを選択し、ピン左1.5mにつけてバーディを奪い返す。1つの池を囲むように続く15番(パー3)、16番、17番(パー3)の難所“ベア・トラップ”もパーを重ね、18番(パー5)ではティショットを右の池に入れながらも、4オン1パットでパーを死守。イーブンパーで後半へ折り返した。

“鬼門”は無難に乗り越えた。しかし「チャンスだと思っていた」という後半アウトが、石川のプランを狂わせる。「ドライバーで3番、4番と左に引っかけて、リズムが崩れてしまった。もったいなかった」。

チャンスホールの3番(パー5)ではティショットを左の林に打ち込み、4オン1パットでパーどまり。続く4番も左ラフに入れると、「ラフが深かったけど、無理に狙いにいってしまった」というPWの2打目はグリーン右に大きく逸れ、アプローチミスも重なり4オン2パット。痛恨のダブルボギーに表情は険しさを増していった。

「ショットはインパクトゾーンのズレがなくなって、先週よりだいぶ良くなってきた」としながらも、突発的に出るティショットのミス。「技術的にはまだまだ。調子に関係なく、技術の底上げをしていかないといけない」。石川に、なかなか笑顔は戻らない。(フロリダ州ウエストパームビーチ/塚田達也)

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