石川遼 終盤に痛恨「8打」 無言でコース去る
2015/02/20 11:11
カリフォルニア州のリビエラCCで開幕した米国男子ツアー「ノーザントラストオープン」初日。7年連続の出場となった石川遼は、後半8番で「8」を叩いて大きく崩れ、「77」(パー71)。6オーバーの暫定120位タイと、大きく出遅れた。
2015年の自身初戦から3試合、いずれもあと一歩が届かずに、予選落ちが続いている西海岸シリーズ。この流れの悪さを集約したトラブルに見舞われた。インスタートの前半からアイアンショットに苦しみながら、3オーバーで迎えた後半6番(パー3)から4m、2.5mを沈めて2連続バーディ。終盤の粘りを、頼もしく見せた直後だった。
460ydの8番は、フェアウェイが左右に分かれているパー4。左ルートを選択したティショットは、そのフェアウェイに挟まれた雑草地帯に消えた。深い茂みではあるが、“ないはずがない”ボールが、同伴競技者たちと捜索しても見つからない。ロープサイドのボランティアスタッフも逆光で打球を見失っており、ロストボールの処置を余儀なくされた。
ティグラウンドから打ち直しの3打目は左バンカーに入れ、4打目はグリーン右の段下のラフへ。続くアプローチは斜面をつたって足元に戻り、結局6オン2パットのダブルパー。沈痛な思いを引きずったまま、最終9番もグリーン奥のカラーから“3パット”してボギーフィニッシュとなった。
いきなり訪れた4試合連続予選落ちのピンチ。グリーン上で精一杯の作り笑顔で握手を交わした後は、足早にクラブハウスへの坂を上がった。これまでどんな状況でも取材に応じてきたが、この日ばかりは、インタビューエリアを無言で通過してコースを後にした。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/桂川洋一)