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世界ランク4位に浮上 デイによみがえった11年前の記憶

カリフォルニア州のトーレパインズGCで行われた「ファーマーズインシュランスオープン」最終日。首位に2打差の8位から出たジェイソン・デイ(オーストラリア)が「70」をマークして通算9アンダー。72ホールを終えて首位で並んだ4人によるプレーオフを2ホール目で制し、今季初勝利を飾った。

ポイントは2連続バーディとした直後の終盤17番だった。「1打差で負けた去年と全く同じ」というシチュエーションで、3mのパーパットを今年は沈めきった。ツアーで自身初となったプレーオフでも1ホール目の18番(パー5)でただ一人、ティショットでフェアウェイをキープ。2ホール目の16番(パー3)も確実に第1打でグリーンをとらえ、さすがの強心臓を見せつけた。

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昨年2月「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」でビッグタイトルを獲得した直後、左手親指の痛みに襲われ離脱を強いられた。「正直に言えばあのとき、僕は世界一になれると思ったんたんだけど…」。その後に腰痛も発症。リハビリ続きの3カ月のオフを過ごし、トップフォームに戻した。

トーレパインズGCを舞台にした歴史ある大会。これまで優勝した米国以外の選手は1963年のゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)と2002年のホセ・マリア・オラサバル(スペイン)だけだった。

だがデイは「僕はあのとき、世界で一番になったんだ」と胸を張る。2004年、当地で行われた「世界ジュニア選手権」で優勝した。「今週のはじめ、朝食であのときと同じ場所に座ったんだ。パンケーキと卵を頼んだけど、2004年に勝つ前はパンケーキを食べきれなかった」

ツアー3勝目で世界ランキングは8位から4位に浮上。心身の充実をシーズン早々に結果にしてみせた。「健康のまま、良い1年になることを願っている。ナンバーワンに挑戦するんだ。今週は全米オープンみたいに難しいセッティングだった。メジャーに向けても自信になる」。思い出の場所を世界一への足掛かりにする。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/桂川洋一)

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