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キレずに耐えた!松山英樹 挽回の4バーディで決勝へ

ひとつのボギーが支えになった。アリゾナ州のTPCスコッツデールで開催中の米国男子ツアー「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」2日目。2アンダー29位タイから第2ラウンドを開始した松山英樹は、開始5ホールで4つスコアを落としながら、後半アウトで4バーディを奪って「71」(パー71)。暫定27位タイで予選落ちを回避し、週末に臨む。

季節外れの雨水がしみたスコアカードは序盤、荒れに荒れた。松山は出だし10番でショートゲームのミスからボギー発進すると、続く11番で第1打を左の池に入れダブルボギー。「悪いショットではなく、狙ったところより少し左に出ただけだった。フェアウェイだろうと思っていた」。わずかな狂いがトラブルとなり、挽回したい13番(パー5)ではフェアウェイからの第2打が、バンカーで“目玉”になってバーディを逃した。

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極めつけは続く14番。1Wでの第1打は右に大きく流れ、フェンスを越えて痛すぎるOBに。「(13番)ロングでいいショット、いいショットを打って目玉。いいパットを打って入らないという感じで流れが良くなかった。そして、(14番)ティショット一発で台無しにしてしまった」。周囲の多くが、週末の存在をあきらめかけた瞬間だった

そんな負のスパイラルを断ち切ったのは直後のプレー。ピン奥5mからボギーパットを沈めた。「ボギーで上がれたのはすごく大きかった。あそこで気持ちを切らさずにできた。ダボだったらキレていたかもしれない」。順位は一時的に3ケタとなり、予選カットのボーダーラインは遠ざかったが、望みは消えなかった。

迎えた後半、反撃が始まったのもピンチの直後だった。1番の第2打は右サイドギリギリ、民家近くのベアグラウンドから。右から木がせり出た状況で、PWのフェースを開き、高弾道のスライスボールでグリーン手前エッジまで運んだ。するとパターで続く3打目を沈めて、最初のバーディ。さらに2番では9m、3番(パー5)では7mを決めて起死回生の3連続バーディ。6番の4つ目で、スタート時のスコアにバウンスバックした。

「耐えましたね。パッティングで長いのが入って盛り返せた」。笑顔には安堵感が充満した。ただ「パットは(スコアを伸ばした)後半の方が悪いストロークも多かった。ショットも(前半)13番までの方が良かった。そこは結果で表れないところ」と反省を忘れない。残り2日、暫定で8打あるトップとの差を埋めるためには、分析が欠かせないからだ。

ムービングデーには猛チャージが必要。「ミスをしないようにやれば差は縮まる。最終日に優勝争いができる位置で終われたらいい」と静かに燃えた。4位に終わった昨年大会のリベンジへの望みは捨てない。「あまり雨に打たれたくないので、早く帰ります」。背中に戦意を漂わせて、傘に身を隠した。(アリゾナ州スコッツデール/桂川洋一)

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