ホスト大会で最下位に終わったウッズだったが、腰痛なくプレーできた4日間を収穫と受け取った

米ツアー外競技の「ヒーローワールドチャレンジ」で4か月ぶりの実戦に臨んだタイガー・ウッズ。かつて居を構えたフロリダ州のアイルワースG＆CCで開催した自身のチャリティイベントは出場18選手中、最下位の17位タイに終わったが、復帰戦で「前進」の手応えを感じ取った。

発熱でフラフラの3日目を乗り越えて迎えた最終日。ウッズは前半アウトで2バーディを奪ったあと、13番（パー5）で初日に見せたようなアプローチミスが相次ぎ、6オン2パットのトリプルボギーを叩いた。終盤16番からの2連続バーディで「72」のパープレーに収めたが、最下位は抜け出せなかった。

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それでも今週は8月「全米プロゴルフ選手権」以来の試合。腰痛に苦しみ、欠場と棄権が相次いだ2014年で4日間を戦ったのはこれが3戦目だった。

「少しでも前進できた。これまで4カ月プレーできていなかった。でもいまは（腰の）痛みがまったくない。良かったと思う。今週いくつか良いショットを披露できたことは、いまの取り組みが正しい方向に向かっていると確信できる」

6日（土）には恋人のアルペンスキーヤー、リンゼイ・ボンがカナダで行われたワールドカップ女子滑降第2戦を制覇。右ひざの手術を経て2シーズンぶりの優勝を遂げた。「彼女は約2年間、競技に出られなかったんだ。ケガを乗り越えて、彼女も自信になったと思う」

また、姪のシャイアン・ウッズがこの7日（日）、米女子ツアーの最終予選会を突破し、横峯さくららとともに来季の出場権を勝ち取った。「それは良かった！素晴らしいね。早く電話したいな」。近い存在の2人の朗報を大いに喜んだ。

ウッズは近年、1月に欧州ツアー・中東シリーズにも出場してきたが、2015年の年明け最初の試合は米国で迎える予定。「ショートゲームを洗練させなければいけないのは明らか。たくさん練習が必要だ。ただなんにせよ、痛みなくプレーできたのは前進。不安なく思い切ってボール打てている。長いこと、こんな風に、健康な状態を感じたことはなかったね」。再び復活への道を歩き出したウッズは結果以上の手応えを得て、1年を締めくくった。（フロリダ州オーランド／桂川洋一）