米国男子ツアー

松山英樹は後退 ショートパットにミスも不満の矛先は…

2014/11/08 19:37
ショットは復調を見せず・・・松山は優勝争いに加われないまま最終日へ

中国のシェシャンインターナショナルGCで開催中の「WGC HSBCチャンピオンズ」3日目。1アンダーの21位タイから出た松山英樹は3バーディ、4ボギーの「73」とスコアを落とし、通算イーブンパーの24位タイに後退した。

冷たい雨が落ち、気温もぐっと下がった週末。前週「CIMBクラシック」を戦ったマレーシアとは、まさに別世界。レインウェア姿で飛び出した松山は自ら流れを逸した。ショットが復調しないままラフを渡り歩き、5番から2連続ボギーが先行。7番では右サイドのセミラフから2打目をピンそば1mにつけてバーディを獲り返したが、続く8番(パー5)では同じ1m強のバーディパットがカップに蹴られた。

「波に乗れそうなところで短いバーディパットを外しているようじゃ話にならない」。後半インは13番、16番で4mのチャンスを活かし2バーディ、1ボギーだったが、14番、15番ではいずれも1m前後のバーディパットを外していた。グリーンはソフトになってもスパイクマーク等の影響はなかったという。

初日から2日間、冴えわたったグリーン上でのプレーが足かせにはなったが、松山自身が吐き捨てたのはやはりショットの出来。「ショートパットもこれくらいのミスは4日間あればあると思うけれど、それ以上にショットが良くない」。折り返しの10番ではセカンドショットでフィニッシュが取れないまま、アイアンが手を離れた。ボールは“相変わらず”ピンそば5mに付くのだが、満足感を示すはずがない。

「ティショットもそうですけど、アイアンもね、当たらないので。芯に当たって曲がるのであればコントロールできるが、芯にさえ当たらない。最初の段階でダメですね」

最終日は2014年の米ツアー最後のラウンドとなる。「ひとつずつ今できることを一生懸命やりたいと思います」。そう言い残すと、優勝争いの様子には目もくれず、黙々とボールを打ち込んだ。(中国・上海/桂川洋一)