2014年 シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン

4連続バーディ締めで28位 遼、自称“スロースターター”の真骨頂

2014/10/20 11:08
バックナインに6バーディを奪って追い上げた石川遼。連日順位を上げていき、終わってみれば103位から28位へ

103位→65位→42位→28位。初日の出遅れから、ギリギリで予選通過を果たすと、決勝ラウンドに入っても順位を上げ続けた石川遼。「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」最終日、尻上がりに調子を上げた一週間を象徴するように、石川は4連続バーディで72ホールを締めくくった。

「16番(パー5)では2m半くらいのイーグルパットだったけど、2m半のパットを初めてショートした」と苦笑いで振り返った石川。昨日つかみかけたパッティングは、この日は「全然できなかった」。

「ショートパットは思ったところに打てて入っているけど、3mくらいになると全然ラインに載らなくなる。不思議ですね――」。

前半を2ボギーで折り返したが、10番でラフから60cmにぴたりとつけてバーディとすると、スイッチがパチンと入った。「ショットでバーディを獲れるように切り替えた。もっと近くに、近くにというように」。

341yの15番は1Wで1オンに成功。16番(パー5)のイーグルパットは手前でよれたが、続く17番(パー3)は左奥に切られたピンを、右サイドの傾斜を使って惜しくもホールインワンのスーパーショット。最終18番も残り105yを、奥の傾斜を使ってSWで90cmにするりと寄せた。

今週、TPCサマリンのグリーンの読みは最後までつかめなかったが、「逆にそこだけ。どのコースに行ってもこれくらいのプレーが出来ていればチャンスは来ると思えるプレーだった」。4日間のパーオン率はフィールド1位タイの83.3%を記録し、ショットの好調さを「明るい兆し」と受け止めた。

この2戦とも、ぎりぎりで予選通過をして決勝ラウンドで追い上げる展開。「もともと、ジュニアの頃から“スロースタート=かっこいい”みたいなのがあって、その癖が抜けきらない」と笑った石川。「PGAツアーではそんなに余裕をこいてられないし、ほんのちょっと良くなってくれればいいんですけどね」。(ネバダ州ラスベガス/今岡涼太)

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