石川遼、パット改善は“引き出し”の1つ
2014/10/19 10:58
前日、後半の4バーディで決勝ラウンドに滑り込んだ石川遼が、その勢いを持続した。ネバダ州にあるTPCサマリンで行われた「シュライナーズホスピタルforチルドレン」3日目、石川は5バーディ、1ボギーの「67」(パー71)で回って通算6アンダーの42位タイへと浮上を果たした。
「ほとんどのパッティングが完璧なところに打てている。スコア的にいえばもっと伸ばせた感じはある」。
読みにくいと話していたグリーン上だったが、スタートホールの10番で2m、続く11番で3mと連続してバーディ奪取。18番ではピン右上6mのフックラインをジャストタッチでカップに沈め、2バーディを奪った後半へと流れをつなげた。
「本来のルーティンではないけれど――」。前日までと、ラインの読み方を変えていた。読みの合うグリーンの場合は「直感でラインが合うことがすごく多い」というが、今週はそうはいかない。そういう時はどうするか?「時間をかけて慎重に読んでいます。最初にフックだと思っても、1回それを疑って。3回くらい確認しますね」。
さらに、普段は「構えて足の裏で読むタイプ」というが、今週は「しゃがんで低めのところから読むようにしたり、すべてのパットを3等分して読むようにしたり」。石川は「引き出しの1つだけど、それが当たっている気がします」とさらりと話した。
明日は首位と11打差でティオフする。「今日はコースに勝てたラウンドだと思うし、トップから離れているときはそこに集中するのも1つの手。試合の経験は貴重だし、そこで得られるものは多いので、やはりコースに対して“どうだ?”みたいな感じでやりたい」。明日も真剣勝負の18ホールが待っている。(ネバダ州ラスベガス/今岡涼太)