2014年 フライズドットコムオープン

4週ぶり実戦 松山英樹「休むことがここまで大事だとは」

2014/10/10 11:07
休みの効果を実感した松山英樹。すっきりとした頭で好発進を決めた

昨シーズンの米ツアー最終戦からわずかに3週間のオフを挟んで幕を開けた14-15年シーズン開幕戦「フライズドットコムオープン」初日、松山英樹は3バーディ、1ボギーの「70」で回って2アンダー。「納得いくものはなかった」とこぼしたが、結果は首位と4打差の25位スタート。“休む価値”を初めて認識した日となった。

ピンが大きく振られたこの日、「悪くはないけど、良くもない」というショットで、慎重に手前から攻めるマネジメントをみせた松山は、結果的に多くのロングパットを強いられた。

「(今までは)グリーンに載っても、ちょっと遠かったらイライラしていたのが、だいぶリラックスして、遠くてもそんなに怒ることなくプレーできた。やっぱりこの3週間の休みはすごく大事だったと思う」。

前半の上がりに2つ(17番、18番)、後半の最後に1つ(9番)。12番で先行させたボギーも、計3つのバーディで静かに取り戻すことに成功した。

「(これまでは)どんどん考えてうまく行かない部分があったと思うけど、3週間休んで一度あたまがリセットされた感じがした。休むことがここまで大事と思ったラウンドはなかった」。

今週を迎えるにあたりバッグの中身はガラリと変わった。4本のウェッジに加え、アイアンは昨シーズン序盤に手にしたダンロップ・スリクソンのZ945。ドライバーのシャフトも替えた。最終9番で奪ったバーディは、新しく入れた56度のウェッジで3mにつけてのもの。「(ウェッジを)変えた割にはスムーズにできたと思う」と、厳しい自己評価の中でも口にした手応えは小さくなかった。

「すごく良いスタートが切れたと思うけど、今の状態だと明日いくつ打つか分からない。練習して、もっと精度の高いショットや、パッティングができればいいと思う」。その言葉には、ポジティブな匂いが満ちていた。(カリフォルニア州ナパ/今岡涼太)

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