マキロイは2年前のリベンジならず 年間王者逃し「疲れた」
米国男子ツアーのフェデックスカッププレーオフ最終戦「ツアー選手権byコカ・コーラ」最終日。9アンダーの首位タイから出たロリー・マキロイ(北アイルランド)は「71」(パー70)とスコアを落とし、通算8アンダーの2位でフィニッシュした。優勝すれば他選手の動向に関わらず、逆転でフェデックスカップ年間王者となっていたが、ポイントランキング3位で2013-14年シーズンを終えた。
一緒に最終組から出たビリー・ホーシェルとともに、4番でバーディを先行させたマキロイだったが、序盤6番(パー3)が痛恨のホールとなった。ティグラウンドからグリーンの手前まで湖が支配する名物ショートホールで、アイアンでのティショットを左に引っ掛けて水しぶきを上げ、ダブルボギーで後退した。
3パットを叩いた10番からは2連続ボギーを喫して、ホーシェルの背中は遠くなった。15番(パー5)からの3連続バーディも焼け石に水。2012年に最終戦でブラント・スネデカーにさらわれたビッグタイトルを、またもつかめなかった。
夏場の「全英オープン」、「WGCブリヂストンインビテーショナル」、「全米プロゴルフ選手権」で3連勝。新時代の到来を予感させたが「今年は良いシーズンだったけれど、やっぱり勝ちたかった。(フェデックス)カップが欲しかった」とこぼした。「ちょっと疲れたね。何日か自分のクラブを見ないでいいかと思うとうれしいよ」
1週間のオフを挟んで、25日(木)からは2年に1度の欧米選抜の対抗戦「ライダーカップ」に出場。「ちょっと休んでからしっかり準備したい。(開催コースの)グレンイーグルスで(プレーオフで好調だった)ホーシェルやライアン・パーマー、クリス・カークと会わずに済む。彼らが米国チームに選ばれていないのは、僕らにとってチャンスだ」と、独特の言い回しで、勝者を讃えた。(ジョージア州アトランタ/桂川洋一)