2014年 BMW選手権

松山英樹 最終戦進出へ勝負どころ「悪かったら明日で終わり」

2014/09/07 10:18
次週の最終戦出場なるか。3日目に後退した松山は上位フィニッシュを決めたい

コロラド州のチェリーヒルズCCで開催中の米国男子ツアー、フェデックスカッププレーオフ第3戦「BMW選手権」3日目。4アンダーの5位タイから出た松山英樹は3バーディ、4ボギーの「71」(パー70)とスコアを落とし、通算3アンダーの15位タイに後退した。

トップと4打差で迎えたムービングデーは、米国の人気者リッキー・ファウラー、昨年の年間王者ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)との同組ラウンド。大ギャラリーに囲まれながらのプレーとなった。グリーンの端に切られたピンに、リスク覚悟のショットを厳しく判断していく中、5番までに2バーディ、2ボギーと激しい出入り。この日、痛恨だったのが、その後の2つのパー3だった。

8番で奥から10メートルのバーディパットを2メートルオーバーさせ、返しも外して3パットボギー。さらに12番は5メートルのバーディチャンスから3パットを叩いて後退した。「最初の何ホールは良かったが…」と、グリーン上でのプレーが足かせに。16番では残り171ヤードから9番アイアンでピンそば2メートルにつけてバーディを決めて一矢報いたが、表情は憮然としたものだった。

トップとは10打差に開き、今季2勝目が遠ざかった。プレー内容に満足感はない。いつものように、ラウンド後の居残り練習を行うのも当然だった。

それでも来週のプレーオフ最終戦「ツアー選手権byコカ・コーラ」への道は開けている。今大会を終えてランキング上位30人が進出となるが、仮にこの日のリーダーボードのまま試合が終わると、ランクを30位から26位に上げることができる。「最終日を残している中で崩れて、全然巻き返しが効かないようなところでプレーするのは避けたいと思っていた。そういうところでは粘れた」

もちろん、最終日は今季の最後のラウンドになる可能性もある。「悪かったら、明日で終わり。良かったら来週も行けるというだけ。自分で精一杯のプレーをした中で、結果がどっちなのか、明日終わってから知りたい」。激動のシーズンの終着点を決める18ホール。悔いは残さない。(コロラド州デンバー/桂川洋一)

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