「大変な一日だった」松山英樹は出遅れ65位
バーディ合戦の波に乗り切れなかった。マサチューセッツ州のTPCボストンで開幕した米国男子ツアー「ドイツバンク選手権」。8アンダー単独首位のライアン・パーマーをはじめ38人がアンダーパーをマークしたフェデックスカッププレーオフ第2戦の初日、松山英樹は3バーディ、5ボギーの「73」(パー71)で回り、2オーバーの65位タイと出遅れた。
スタートホールの1番で、残り約95ヤードの第2打をピンそば30センチにピタリとつける“おはようバーディ”。勢いづくかに思われた期待はすぐに萎んだ。グリーン左奥フェアウェイからの4打目を寄せきれずにボギーを叩いた2番(パー5)から2連続ボギー。7番(パー5)で2メートル強のバーディチャンスを逃すと、続く8番(パー3)からはティショットをいずれも左サイドにミスして再びボギーを2つ並べた。
後半アウトではパー3を除く7ホール中6ホールで、ティショットでフェアウェイを捕えて挽回。12番では3メートルのバーディチャンスを活かし、14番はグリーン右奥のエッジから3打目、ユーティリティで転がして見事にカップに沈めた。ところが最終18番(パー5)では、グリーン右手前のバンカーから脱出に2打を要し「そんなに難しい感じではなかった。ああいうミスをしている時点でダメ」とボギーフィニッシュ。
「ショットは最後の方に良くなったと思ったら、またミスショット。大変な一日だった」。31パットを叩いたが、この日はボールの行きつくライが不運続きだったこともあり「リカバリーもできなかった」と、アプローチが振るわなかった印象を持たせた。
2日目は予選通過のカットライン、ギリギリからスタートする。好材料は悩み続けているグリーン上での感覚だ。「極端なミスパットはそんなになかった。良くなりかけているのかなあと思います」という久々のポジティブな言葉に、巻き返しへの強い意志を込めた。(マサチューセッツ州ノートン/桂川洋一)