2014年 ザ・バークレイズ

松山英樹 首位と4打差もテーマは変わらず「焦らずに」

2014/08/23 09:14
2日連続できっちりとアンダーパーをマークした松山。決勝ラウンドで手応えは確信になる

ニュージャージー州のリッジウッドCCで開催中の米国男子ツアーのフェデックスカッププレーオフ第1戦「ザ・バークレイズ」2日目。3アンダーの13位タイから出た松山英樹は3バーディ、2ボギーの「70」(パー71)で回り通算4アンダー、順位こそ16位タイに後退したが、少しずつ復調の気配を漂わせた。

我慢、我慢の先に、わずかでも確かな感触があった。インから出た松山は、2ホール目の11番で第2打を「入れてはいけない」グリーン左のバンカーに入れ、左足下がりのライから寄せられずにボギーが先行する苦しい出だし。それでも13番(パー5)、14番といずれもフェアウェイからグリーンを狙うショットでグリーンを外しても、しぶとく2メートル前後のパットを沈めてパーセーブ。ドライバーショットは「今日は一発もちゃんと当たっていない」という出来ながら、フェアウェイキープを逃したのはわずか2ホール。そして2日間を通じ全体3位のパーオン率(77.78%)を武器にスコアを保った。

ナイスカムバックの呼び水となったのは後半3番(パー5)での第2打、4番アイアンでのショット。「その後のホールでは、あまりうまくは打てなかったんですけど、自分の思った通りのスイングができて、バーディがしっかり獲れたのはうれしかった」。

この日の70ストロークの中では目立たない、フェアウェイにレイアップした一打だったが、たとえ1度でも追い求めていた動きができたことが収穫だった。続く3打目でピンそば2.5メートルにつけてこの日最初のバーディを奪い、さらに4番、5番とチャンスを活かして3連続。一気に流れを引き寄せ、終盤は白い歯も時折こぼれるようになった。

「感覚と結果のズレが少なくなったのがすごく良かった」と話していた前日。この日も「だいたいイメージした方向に飛んでいた」と、調子の波が上向いてきた印象を与える。しかし期待の高まりをよそに、最も慎重なのは本人。トップと4打差でのハーフターンにも「明日からはもっとみんな積極的にピンを狙って、スコアが動くかもしれない。けれど、ゆっくり、焦らずやりたい。調子が良かったら簡単なことなんですけどね。悪いとストレスがたまって、悪い方向に行ってしまう」。好感触を自信に変えるまで、“待ち”の姿勢は崩さない。(ニュージャージー州パラマス/桂川洋一)

2014年 ザ・バークレイズ