2014年 ザ・バークレイズ

いきなりつまずいたマキロイ 3連勝は「過去のこと」

2014/08/22 08:36
マキロイも他選手同様、深いラフからのショットに苦しんだ

優勝候補の最右翼がまさかの出遅れだ。米国男子ツアーのフェデックスカッププレーオフ第1戦「ザ・バークレイズ」初日。メジャー2勝を含む現在出場試合3連勝中のロリー・マキロイが「74」(パー71)を叩き、3オーバーの102位タイでスタートした。

終わりよければすべてよし…とはいかなかった。最終9番、10メートルのバーディパットを沈めたマキロイはカップ方向へとゆっくりと歩き出し、右手を軽く上げて歓声にこたえた。口元のわずかな微笑みは、せめてものファンサービスでしかなかった。

タイガー・ウッズ不在の今年のプレーオフ。大ギャラリーを引き連れたマキロイはこの日午前インから出ると、12番で右ラフからの第2打を右手前のバンカーに外し、4オン2パットとダブルボギーが先行した。「このコースではミスをしても、悪い方に外さないことが大切なんだ。今日はいくつか外してはいけない方にボールをこぼして、“寄せワン”が難しくなってしまった」。続くパー5の13番も、3打目をピンが切られた左サイドのバンカーに入れてボギー。上位陣のバーディ合戦に付いていけないままだった。

2週前の「全米プロゴルフ選手権」を制し、マキロイは実家のある北アイルランドへ帰った後、フロリダの自宅へ。それからニューヨークへ乗り込んだ。今週頭にはウッズとともにテレビ出演。それでも「疲れはプレーとは関係ない」と言い切る。

「(3連勝は)もう終わったこと。僕は残りのシーズンでもっと大きなことをやってのけたい。次の新しい目標を掲げているんだ。後半に踏ん張って1アンダーで回れた。週末にここに残るためには明日良いプレーをしなくてはいけない」。昼下がりの練習場には、必死に打ち込む若き王者の姿があった。(ニュージャージー州パラマス/桂川洋一)

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