2014年 ザ・バークレイズ

マキロイ 初の年間王者へ意欲「大きな4週間」

2014/08/21 11:17
筋骨隆々…?マキロイの圧倒的な飛距離の秘密はその肉体も無縁ではない

ニュージャージー州のリッジウッドCC行われる「ザ・バークレイズ」でスタートする米国男子ツアーのフェデックスカッププレーオフ。全4戦にわたるサバイバルレースを、ポイントランキングトップで迎えるロリー・マキロイ(北アイルランド)は、初の年間王者戴冠を狙う存在だ。

マキロイは2012年シーズンにプレーオフ第2戦「ドイツバンク選手権」、第3戦「BMW選手権」で2連勝。しかしランクトップで迎えた最終戦で、ブラント・スネデカーに優勝をさらわれ、ポイントレース逆転負けを喫した。「大きな4週間の始まりだ。2012年は惜しいところまでいった。勝ってシーズンを終えることができたら素晴らしいね。次の目標だ。全精力を注いでいく」と満を持してリベンジを狙っている。

「全英オープン」からビッグトーナメントで出場試合3連勝中。「驚くべき夏になった」。そのうち2つがメジャーで、ボビー・ジョーンズ、ジャック・ニクラス、そしてタイガー・ウッズに続き25歳でメジャー通算4勝を挙げた史上4人目の選手となった。今大会で4連勝を飾ると、これまた史上4人目のツアー記録。新時代の担い手としての勲章がまた加わる。

ウッズ時代からいよいよマキロイ時代へ―。世間はそう騒ぎ立てる。しかし当の本人は、そんな見方に嫌悪感すら抱いている。

「自分の時代が来たとか、いつか来るだろうとか、そんな風に考えたことなんかない。僕はそれぞれのPGAツアーの試合で勝ちたいと思っている、ひとりの選手だ。自分をそんな時代を引っ張る存在だなんて思う必要なんてない。僕はただ、試合に勝ちたいだけなんだ」

偉大な記録も、「1勝」にハングリーな姿勢があるからこそだ。(ニュージャージー州パラマス/桂川洋一)

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