2014年 ウィンダム選手権

石川遼 次週初のプレーオフへ「積極的にドライバーで」

2014/08/18 07:18
最終日はミス連発「久しぶりの4日間だったのもあるのかも…」と石川はうなだれた

ノースカロライナ州のセッジフィールドCCで開催された米国男子ツアー「ウィンダム選手権」最終日。67位タイから出た石川遼は2バーディ、2ボギーの「70」(パー70)とスコアを伸ばせず、通算イーブンパーの70位タイで今季のレギュラーツアー最終戦を終えた。

2日目に米ツアー自己ベストの「62」、そして前日3日目は「78」。大波に乗って日曜日を迎えた石川は、序盤から精彩を欠くプレーを続けた。クラブが普段よりもアップライト気味に上がり、左サイドへ引っかけるミスを連発。4番で右ラフから第2打をピンそば2メートルに絡め、最初のバーディを決めたが、その後が続かない。

最終18番でも左ラフ、左バンカーを渡り歩き、ボギーフィニッシュとなり「あまり参考にできる雰囲気ではなかった。初日、2日目の緊迫感とは違い、集中するのが難しかった」と漏らし、最終日にも関わらずラウンド後は再び打撃練習場で打ち込んだ。

表情を硬くした石川だったが、ちょうど1年前、下部ツアー選手との“入れ替え戦”行きが決まった昨年大会のことを思い起こせば、来季のシードを確保した今シーズンの出来は雲泥の差がある。「(キャディ)サイモンがしきりに『おめでとう。1年戦ってきて確実にステップアップしているよ』と言ってくれた。自分でもそう思いたいし、最低限のラインはクリアした。今の順位で満足していないところもあるが、不幸だとは思わない」

次週「ザ・バークレイズ」から全4戦にわたるフェデックスカッププレーオフが開幕する。来季のシード権を手にしたフェデックスポイントランキング上位125人で争われるサバイバルレースの初戦を同75位で初戦を迎える石川は、既に2戦目の「ドイツバンク選手権」までの出場が確定しているが、当面の目標は上位70人による第3戦「BMW選手権」の出場権を勝ち取ること。最終戦「ツアー選手権byコカ・コーラ」に進む上位30人のひとりとなれば、来年度のメジャー「マスターズ」、「全米オープン」、「全英オープン」の出場権を手にできる。

世界のエリート選手たちを再び相手にする戦い。今週は天国と地獄を思い知ったが「来週のコースはまだ(未経験で)分からないけれど、積極的にドライバーで、自信を持って打てるようにしたい」と、取り戻したスタイルを貫いていく。(ノースカロライナ州グリーンズボロ/桂川洋一)

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