2014年 全米プロゴルフ選手権

マキロイ時代の到来か ミケルソンら敗者たちも賞賛の言葉

2014/08/11 12:44
17番で勝利を大きく引き寄せるバーディ! 迫るライバルたちを抑えメジャー通算4勝目を手にしたR.マキロイ

単独首位から「全米プロゴルフ選手権」最終日を出たロリー・マキロイ(北アイルランド)が1打差で逃げきり、3週間前の「全英オープン」に続く出場メジャー2大会連続優勝を飾った。前週には「WGC ブリヂストンインビテーショナル」も制しており、これでビッグトーナメント3連勝。「優勝するためにできることは全部やった。本当に嬉しいよ」と答え、世界ランキングナンバーワンに相応しい圧倒的な強さを見せつけた。

これでマキロイは、2011年「全米オープン」、12年「全米プロ」、そして今年の「全英オープン」に続くメジャー通算4勝目。25歳3ヶ月6日での到達は、タイガー・ウッズ(24歳6ヶ月24日)、ジャック・ニクラス(25歳2ヶ月22日)に次いで3番目の年少記録となった。

今後も当然ながらついて回るであろう、一時代を築いた2人との対比。「タイガーとジャックはスポーツ史上でもっとも偉大な選手たちだ。僕もその素晴らしいキャリアに向けて進み始めていると思うけど、これから先はとても長い道のりが待っている。でも、彼らと同じようなポジションに居られていることは、すごく嬉しいことだよ」。

今回敗れた選手たちも、マキロイに賞賛の言葉を贈った。2打差の3位に終わったヘンリック・ステンソン(スウェーデン)は「比較をするのは難しいけれど、タイガーは遠い存在ではないと思う。今後も毎年メジャー1勝しても不思議じゃないね。僕らはそれを阻止しなくてはいけない」。

惜しくも1打差の2位に終わったフィル・ミケルソンは、「今の彼は、他の誰よりも良いプレーヤーだ。本当に素晴らしい」と絶賛。「全英オープン」に続き再びマキロイに惜敗したリッキー・ファウラーも、「お手上げだよ。彼から1勝をもぎ取れるよう、太刀打ちできるようにならなければ」と、同年代のライバルに白旗を上げていた。(ケンタッキー州ルイビル/塚田達也)

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