2014年 全英オープン

またも1打差で予選落ち 塚田好宣「もう少しやりたかった」

2014/07/19 07:12
上がり2連続ボギーで1打届かず。メジャーの決勝ラウンドはまたもお預けとなった塚田

自身3度目の出場となった「全英オープン」で、初日3アンダー10位タイの好発進を決めた塚田好宣は、午後4時6分スタートの最終組から出た2日目に1バーディ5ボギー1ダブルボギーの「78」。通算3オーバーとスコアを落とし、カットラインに1打届かずメジャーの舞台で初の決勝進出はならなかった。

白い空が夕陽で赤く染まる頃、塚田は通算1オーバーで残り2ホールを迎えていた。カットラインは2オーバー。17番では、2打目をグリーン右手前のバンカーに入れ、ボールはあごの近くに止まったが、「無理をすると怪我しちゃうのは分かっていた」と、ここは冷静に左サイドのフェアウェイに戻し、1メートルに寄せてナイスボギーで踏みとどまった。

最終18番はパー5。パーで上がれば決勝ラウンド進出だったが、フェアウェイからの第2打が大きく右に出てまさかのOB。緩やかに右へと曲がっていくグリーン方向へ、カット目の球で攻めようとしたが「風も左から来ていたし、右に出て持って行かれてしまった」とこのミスを悔しがる。打ち直しの4打目でグリーンに乗せたものの、15メートルのパーパットは、カップの手前で失速した。

ホールアウトするまで、カットラインは把握していなかったという。「4オーバーくらいまで通るかなと思っていたけど、そういう細かいところですかね」と、状況判断の甘さに肩を落とした。

「もうすこしやりたかったなぁ」。ホールアウト直後に吐露したのは素直な心境だった。この後は欧州チャレンジツアー(下部ツアー)でノルウェー、フィンランドを転戦する。「そういうところでやれば、ヨーロッパのゴルフにも慣れると思うんですよね」。

前回2008年に出場した「全英オープン」でも1打差で予選落ち。だが、今回の方が「もうちょっと頑張ればやれそうな感じがした」と手応えは大きかった。「またモチベーションは上がりましたよ」と、照れ隠しに塚田は笑った。(英国ホイレイク/今岡涼太)

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