2014年 全英オープン

石川遼「内側の問題」 後半盛り返すも予選通過には2打届かず

2014/07/19 07:47
17番で大きく曲がる9メートルのバーディパットを沈めた石川遼だったが…

初日はバッグから抜いたドライバーを、この日は再び戻した。英国ホイレイクにあるロイヤルリバプールで行われた海外メジャー「全英オープン」2日目、石川遼は4バーディ4ボギー1ダブルボギーの「74」。通算4オーバーで予選通過はならなかったが、バック9でその輝きをきらりと放った。

2オーバーからスタートしたこの日、2番で3パットのダブルボギーとした石川は、5番でティショットを左のブッシュに突っ込んでロストボール、同じく8番でも左へ曲げ、OBとしてボギーを重ね、前半だけで5つスコアを落としてしまう。「振り切れていなかった。自分の飛距離を信用できないとこういうコースでは通用しない。風とか外的なものではなく、内側の問題です」。

通算7オーバーとして予選通過が厳しくなると、“開き直り”が石川のスイングを改善した。11番で3パットのボギーとしたものの、10番、12番、14番、17番とバーディを重ねて通算4オーバーまで盛り返した。しかし迎えた最終18番(パー5)、2打目をピンまで101ヤードのフェアウェイにレイアップ。「練習している距離だけど、それが6メートルくらいにしか乗らなかった。あれが今の実力かな」。バーディパットは沈められず、結局、予選通過には2ストローク足りなかった。

「良いスイングが出来ていないと何も生まれてこない。イギリスに来て、難しいコンディションの中だったけど、それ以前の部分でつまずいてしまった。一緒に回ったトッププレーヤー2人(リー・ウェストウッドキーガン・ブラッドリー)に比べると、ショットに自信が持てていないし精度も低い。調子ではなく、まだまだだと思う」。

それでも、最近重点的に取り組んでいるアプローチには、救いがあった。「今週、唯一通用したのはアプローチ。まだ幸せなのは、練習した分は返ってきているということです」。小さな一歩でも進んでいることは間違いない。これからも、小さな一歩を積み重ねて前進していくしか道はない。(英国ホイレイク/今岡涼太)

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