2014年 全英オープン

ティオフ前の決断 ドライバーを抜いた石川遼「まだまだ通用しなかった」

2014/07/18 05:11
最終ホールのバーディが救い。ドライバーを抜いて戦った石川遼は2オーバーで初日を終えた

海外メジャー「全英オープン」初日、朝の練習場でキャディバックからドライバーを抜く決断をした石川遼は、2バーディ2ボギー1ダブルボギーの「74」で回って2オーバーの84位タイ。最終18番で7メートルのバーディパットがカップに沈むと、苦しかった18ホールを振り返るように天を仰いだ。

「朝、1番から18番までの風を想定して、ドライバーを入れた場合、何を抜くのかと考えた。4W、2U、2I、3I…。刻む時に中途半端な距離になると嫌だったし、4Wでも2オンできるパー5がほとんどだから」と、急遽ドライバーを抜いてティオフした石川。

2番で3パットのボギーとしたが、その後は15番まで1オーバーでのラウンド。だが、16番のティショットが左サイドにあるポッドバンカーのふちに止まり、2打目は手前のあごに当たって左へ跳ね、結局5オン2パットのダブルボギーとしてしまう。「まだまだ通用しない、レベルの低いゴルフだった」と肩を落とした。

それでもドライバーを抜いた決断について「飛距離で置いていかれることはなかった」と後悔は見せず、予選突破に向けても前を向いた。「まだまだ絶望的な位置ではないし、明日アンダーで回れば上位にもいける。良い内容を目指せば、結果もついてくると思う」。最終ホールでカップに沈んだバーディパットが、反撃の予兆となるか。(英国ホイレイク/今岡涼太)

2014年 全英オープン