2014年 全英オープン

優勝の2文字を胸に 松山英樹が「全英オープン」に向けて渡英

2014/07/10 11:56
2年連続2回目となる「全英」へ。渡英を前に出国会見に臨んだ松山英樹

英国・ロイヤルリバプールで17日(木)に開幕する海外メジャー「全英オープン」に向けて、2年連続2回目の出場となる松山英樹が10日に渡英。出国を前に成田空港で会見を行い、「全力でやって、優勝を目指して頑張りたい」と意気込みを語った。

初出場となった昨年のミュアフィールド(スコットランド)では6位を記録し、日本人では2006年大会で5位に入った谷原秀人以来となる「全英」トップ10フィニッシュ。「今年はコースも違ければ、風も違うと思う。(昨年の経験を)どう生かしていけるか、考えながらやっていきたい」と、再びのリンクス攻略を見据えた。

さらに当地では、帯同する進藤大典キャディのジャッジが大きな鍵を握りそうだ。谷原が5位に入った06年は今年と同じロイヤルリバプールが舞台で、当時帯同していたのが進藤キャディだった。「大典さんの経験が僕にとってすごくプラスになると思う。あとは、自分がどれだけ指示に従っていけるか」と、松山がかける期待も大きい。「(コースの)パンフをもらったけど、どっかにいっちゃいました」。そんなコースへの無頓着も、進藤キャディへの信頼の現れか。

もう1つの心強い存在は、風対策として昨年大会に引き続き投入する2番アイアンだ。契約するダンロップの「Zシリーズプロトタイプ」で、先週の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」でも随所で手にし、初日の18番(パー5)では、残り260ヤードの2打目から2オンに成功。「メチャクチャいいものに出会えた。今のところは良い感じです」と、渡英を前に評価は上々だ。

「伝統ある大会で、少しでも優勝争い出来るように頑張りたい」。今年で143回を数える最古のメジャーに向けて、志し高く英国へと飛び立った。(千葉県成田市/塚田達也)

2014年 全英オープン