2014年 トラベラーズ選手権

石川遼、あの全米オープンは「今の自分には無理」

2014/06/18 08:47
早朝のハーフラウンド後はドライバーショットを中心に打ち込みを行った石川遼

2週間のオフを過ごした石川遼が、今週開催の米国男子ツアー「トラベラーズ選手権」に出場する。16日(月)から会場入りした石川は、この日は6時30分にコース入り、アウト9ホールをラウンド後、ドライビングレンジでみっちりと汗を流した。

ドライバーショットから始まり、序々に短いクラブに換えて、締めは再びドライバーを手にし、ここまでで2時間超え。その後パッティングは短めの距離を多めに、アプローチも5ヤードから10ヤードをピンポイントで狙う練習を繰り返し、3時間以上を調整に費やした。

前週にはオーランドで宮里美香とラウンドをするなど、リラックスモードで練習を行い、「全米オープン」は、3日目以外はテレビ観戦をしていた。「マーティン・カイマー(ドイツ)のゴルフを見ていたら簡単そうに見えてしまいましたね(笑)。でも、4位に入ったジェイソン・デイ(オーストラリア)のキャディと昨日話をして、本当に1打も気を抜くことができなかったと聞いて、難しさが伝わってきました」。

その「全米-」に石川は、最終予選を勝ち抜いて出場することができなかった。「正直、出ることもできなかったことは悔しいです。でも、今の自分のショットでは太刀打ちできない。あのコースはラウンドしたことがありませんが、メジャーではショットが思い通りに打てなければスコアにならない。今の自分は試合で予選を通過することなど目先のことが精一杯で、ショットに関しては今年に入って成長できている実感がないんです」と、自らの状態を冷静に分析した。

その悔しさがこの日の猛練習に繋がった。「久しぶりに打ち込みました。最近は小さなゴルフになってしまったなと。やっぱりドライバーショットでアドバンテージを持って、攻めるゴルフがしたい。そのためにも、こうして打ち込む時間が必要なんだと改めて感じました」。気温33度の中で爽快な汗を流した石川は、充実した練習に満足し、13時にはクラブハウスへと引き上げた。

大会前日はプロアマ戦が行われるが、石川はそのメンバーには入っていない。明日も引き続き、ドライバーショットを中心としたスイングの調整に時間を割く予定だ。(コネチカット州ハートフォード/本橋英治)

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